米ユナイテッド航空がレギンスを穿いた少女たちの搭乗を拒否していたことが分かり、「性差別」だとしてセレブたちも意見するほどの大騒動になっている。
画像: Photo: シンクストック/ゲッティイメージズ

       Photo: シンクストック/ゲッティイメージズ

レギンスはNG、半ズボンはOK?

 日本時間の本日未明、米銃規制団体の代表であるシャノン・ワッツが、ユナイテッド航空の搭乗ゲートでレギンスを穿いていた少女数人が「不適切」として搭乗拒否を受けていたとツイッターで報告。

 「なんの問題もないレギンスを穿いた女の子3人が検査を受けて、2人が搭乗拒否されたわ」「搭乗したいなら着替えるかレギンスの上にスカートを穿くよう要求している。ユナイテッド航空はいつから女性の装いを取り締まるようになったの?」「ユナイテッド航空は同じ理由で何人の男の子に罰則を与えたかしら」とその様子をツイート。

 ユナイテッド航空はツイッターで女性に返信し、「カジュアルな装いは現地環境に適している場合ならば許されます」と説明したものの、女性からは「問題なく搭乗できた父親の方はショーパンを穿いていたけど」と返されている。

「# 飛行機でのレギンス」騒動に発展

 女性のツイートはすぐに拡散し、ネット上では「# LeggingsOnPlanes(# 飛行機でのレギンス)」というハッシュタグが流行。多くのセレブリティも騒動にコメントしている。

 ドラマ『プリティ・リトル・ライアーズ』でトビー役を演じるキーガン・アレンは、「なんて惨めなんだ。史上最悪の接客を続けたいならそうすればいい」とツイート。

 人気モデルのクリッシー・テイゲンは「嫌いな会社にはお金を落とさないことにしている」と、女性コメディアンのサラ・シルバーマンは「4月いっぱいツアーに出るんだけど、ユナイテッド航空便はすべて別の航空会社に変えることにするわ」と、ボイコットを宣言した。

ユナイテッド航空「レギンスはウェルカムです!」 

 ただユナイテッド航空は、事実は少し違うと言っている。

 騒動が大きくなるさなか、「レギンスはウェルカムです!」という声明を出し、服装の指摘を受けた搭乗客は職員および職員の親類や友人からなる「パスライダー」という乗客だったと説明。

 パスライダーはユナイテッド航空や関連航空会社を無料または低価で利用でき、そのため、「職員およびパスライダーにはドレスコードが課せられています。今朝の搭乗客は会社の特典トラベルを利用するためのガイドラインに沿わないパスライダーだったのです」とコメントして事態の収拾を図った。

画像: ユナイテッド航空「レギンスはウェルカムです!」

 これに対して「当たり前のことをしたまで」「過剰反応しすぎ」とユナイテッド航空をかばう声もあるものの、レギンスを穿いていた少女が取り締まられ半ズボンを穿いていた男性が取り締まられなかった事実に変わりはないという批判の声もおさまらない。

 映画『ネイバーズ』の俳優セス・ローゲンは「職員の娘の装いだけを取り締まろうってことだろ!それだけ!別にいいでしょ、ってこと?」と皮肉まじりにツイート。さらに2014年にアカデミー助演女優賞を受賞したパトリシア・アークエットはパス・ライダーのルールの存在を認めながら、「このポリシーは新しく改訂するべきね」とコメントしている。

This article is a sponsored article by
''.