【フロントロウ編集部】

 映画『インフェルノ』『ハドソン川の奇跡』で知られるオスカー俳優で監督のトム・ハンクス。彼のツイッターを見たファンが、その投稿に感動し、「資金調達」運動をした。集まった資金で購入されたのは、なんとポーランド製のヴィンテージカー、フィアット(FIAT)。どうして、お金に困らないトムに車が贈られるのだろうか?

トム・ハンクス Lifetime Achievement Award

Photo: スプラッシュ/アフロ、シンクストック/ゲッティイメージズ、Instagram/Tom Hanks, Facebook/Bielsko-Biała dla Toma Hanksa

 

「そのフィアットは、私の町の車よ」

 トムのツイッターはわりと更新の頻度が少ない。投稿されるのは街角に落ちていた「片方だけの手袋」などがメインで、やや謎に満ちている。そんな彼が手袋以外に投稿したのが、クラシックな佇まいがキュートなミニカーのフィアット。

 昨年10月、ハンガリーを訪れた際に「新車に興奮しているよ」「新車を買ったよ」と誰かのフィアットに乗ろうとする姿を次々と投稿したトム。小さなヴィンテージカーのドアにかがんで手を当てる姿に、「かわいい」という声が上がっていた。

トム・ハンクス インスタグラム フィアット写真

 この投稿を見て「そんなにフィアットが好きなのね」と心を打たれたポーランド在住のファン、モニカ・ヤコルスカさんは、「かわいい」と思うだけでは済まなかった。モニカさんの住む町ビエルスコビャワはその昔、フィアットの生産が盛んだったことから、彼の投稿に心が温かくなったのだという。

 するとモニカさんは、フェイスブック上でトムのためにフィアット車を買うための資金集め活動をスタート。20万円以上の資金調達に成功し、1975年頃製造のフィアット126pを購入した。

ファンがトム・ハンクスに車を贈呈 1975年頃製造のフィアット126p

 ターコイズ色の車体には青色のハートマークが塗装され、そこに「ビエルスコビャワは人とトム・ハンクスが好き」というメッセージが記された。町と彼女の愛が詰まったこの車は、トムが住むロサンゼルスへ、無料で送られるという。

ファンがトム・ハンクスに車を贈呈 1975年頃製造のフィアット126p

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