映画『ラ・ラ・ランド』 エマ・ストーン ライアン・ゴズリング Hand and Footprint Ceremony

 Photo: スプラッシュ/アフロ、ニュースコム、Beitia Archives Digital Press Photos

 日本時間27日に開催される第89回アカデミー賞。開催まであとわずかとなるなか、「今年度アカデミー賞の大本命」とされる映画『ラ・ラ・ランド』(2月24日公開予定)が注目を浴びている。

 本作のスゴさは、なんといってもそのノミネート数の多さ。さらに、あの『タイタニック』でさえ成し遂げなかった歴史上初の快挙に期待が高まっている。

 

『タイタニック』以来の出来事

 アカデミー賞ノミネート数の最高記録は、『タイタニック』(1997年、以下カッコ内はアカデミー賞開催年)の14ノミネートで、『ラ・ラ・ランド』はこの記録に並ぶ。それ以前は『イヴの総て』(1950年)が13部門にノミネートされ、長年にわたり記録を保持していた。

映画『タイタニック』場面写真 アカデミー賞最多ノミネート最多受賞

 

「ビッグ・ファイヴ」獲得なるか

 ここで気になるのが、『ラ・ラ・ランド』がどの部門にノミネートされているのかということ。主要5部門(作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、脚本賞)のことをビッグ・ファイヴと呼ぶけれど、『ラ・ラ・ランド』は、この5部門すべてにノミネートされている。

 これまでオスカーで主要5部門を制したのは、『或る夜の出来事』(1934年)、『カッコーの巣の上で』(1975年)、『羊たちの沈黙』(1991年)の3作品のみ。もし、『ラ・ラ・ランド』が主要5部門を制するとなれば、「最多ノミネート」とともに「ビッグ・ファイヴ制覇」という快挙を成し遂げることになる。

 最多ノミネートで並ぶ『タイタニック』は、作品賞、監督賞など11部門で受賞しているが、主演女優賞にノミネートされたケイト・ウィンスレットは受賞を逃し、レオナルド・ディカプリオもノミネートされなかったため、ビッグ・ファイヴ獲得とはならなかった。

 

史上最多もあり得る?

 さらに、『ラ・ラ・ランド』は別の大きな記録達成にも王手をかけている。それが、アカデミー賞の「最多受賞」。

 これまでの最多受賞は『タイタニック』の11部門受賞と同じく『ベン・ハー』(1959年)が11部門受賞(12ノミネート)。『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』(2003年)も11部門受賞(11ノミネート)を果たした。

 『ラ・ラ・ランド』は14ノミネート中、すべての部門を制する可能性もあり、歴史的快挙の達成も期待されている。

 第89回アカデミー賞授賞式は日本ではWOWOWプライムで独占生中継される。

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