2017年フロントロウ編集部が注目するアーティストは、次世代ラッパー、チャンス・ザ・ラッパー。

チャンス・ザ・ラッパー Chance the rapper

 シカゴ出身のラッパー、チャンス・ザ・ラッパーは、他のアーティストと異なり、レーベルと契約していない逸材。彼の作品は、近年急増している音楽ストリーミングサイト(Apple Music等)で配信され、CD化されていない。

 

そんなチャンスは2016年、大きな快挙を成し遂げた

 彼の3rdアルバム『カラーリング・ブック』がストリーミング限定アルバムとして、アメリカでもっとも権威のある音楽チャート、ビルボードで8位にランクイン。

 ビルボードのチャート評価は、CDの売り上げが基準になっていたため、これまでストリーミング限定曲は、ビルボードでトップ10入りするどころか、チャートに上がることさえなかった。それだけに、この快挙は大きな反響を呼び、ショービズ界に衝撃を与えた。

 

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Chance The Rapperさん(@chancetherapper)が投稿した写真 -

 

 レディー・ガガやリアーナをはじめとした音楽界で大活躍するアーティストのほとんどは、大手レーベルによって発掘され、契約を結びデビュー前から大きなサポートを受けている。けれどチャンスは、そんなレーベルと契約しなくとも着実に力をつけてきた。

 

レーベルと契約する最大の理由

 レーベルと契約する最大の利点は、メディアとの強いつながりや、大規模なツアーの開催など、圧倒的なサポートを受けられること。

 けれど契約した以上、アーティストの好きなタイミングで作品がリリースできなかったり、売り上げがきちんと還元されなかったりと、自由に動けない面もある。

 実際にこれまでも多くのアーティストがレーベルと対立し、裁判を起こしている。かつてはマイケル・ジャクソンやプリンスのようなレジェンドたちでさえも、レーベルに対して大きな不満を抱えていた。

マイケル・ジャクソン michael jackson

マイケル・ジャクソンは2002年に所属するソニーミュージックとその会長に対して、「(特に黒人の)アーティストを尊重しない身勝手な行動」を抗議し告訴した。

プリンス Prince

プリンスは生前から自身の作品の配信をレーベルの他に、ジェイ・Zの持つストリーミングサイトにも提供していた。けれど彼の死後、レーベル側が独占販売を主張し、ジェイ・Zを訴えた。

 

 

 

新人たちのお手本になりたい

 チャンスはアメリカの人気トークショー『エレンの部屋』に出演した際、レーベルと契約しない理由を明かした。

 その理由とは、新人アーティストのお手本になりたいというもの。レーベルに支配されずに、アーティスト主体のキャリア形成で成功できる場を自分が築いていきたいと熱弁した。  

チャンス・ザ・ラッパー chance the rapper

 そんな努力の甲斐があって、2016年はグラミー賞をはじめとした数々のアワードにノミネートされ、レーベルと契約しなくても成功できるという新しいキャリアパスを構築させた。

 今年2月に開催されるグラミー賞でも最優秀新人賞やラップアルバム賞など、なんと7部門でノミネートされている。

 

カニエが応援「期待の新人」と太鼓判

チャンス・ザ・ラッパー chance the rapper カニエ・ウエスト kanye west

 音楽界の歴史を塗り替えたチャンスを後押ししたのは、ラッパーのカニエ・ウエストだった。 カニエは自身のアルバム『ザ・ライフ・オブ・パブロ』で、チャンスとフィーチャリング曲を制作し、彼自身もストリーミングサイトを使ってアルバムを配信。

 さらにテイラー・スウィフトともめた曲『フェイマス』に言及した音楽祭VMAのスピーチでも、「期待の星」の一人としてチャンスを紹介している。

チャンス・ザ・ラッパー chance the rapper

 現在ワールドツアー真っ最中のチャンス、アメリカ版キットカットのCM出演や、H&M×KENZOの広告塔を務め、さらには来年公開の映画にも出演。活躍の幅を確実に広げる次世代ラッパー、今後の活躍に期待したい。

 

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