いよいよ、今月20日の就任式をもって大統領としての任期をスタートするドナルド・トランプ氏。昨年11月の大統領選直後には、トランプ氏当選という結果に納得がいかないアメリカ国民が各地で抗議運動を起こすなど、年が明けた現在でも、未だ彼が次期大統領となることを手放しで歓迎できない人々も多いなか、注目が集まっているのがトランプ氏の妻でファーストレディーとなるメラニア夫人のファッション。

ドナルド・トランプ メラニア・トランプ Donald Trump Melania Trump

 オバマ大統領の妻であるミシェル夫人は、アメリカ発のブランドのアイテムから親近感の湧く庶民的なプチプラブランドのアイテムまでを幅広く着こなして、時代を映すファッションアイコンの1人に。デザイナーたちからも、まるで競い合うかのように彼女に「自分のブランドのアイテムを着用して欲しい」とオファーが相次いだ。

バラク・オバマ ミシェル・オバマ ファーストレディー ファッション

 でも、セレブ界やファッション業界からの支持が低いトランプ氏を夫に持つメラニア夫人の場合は…。

 有名デザイナーたちは次期ファーストレディーのメラニア夫人に自分のブランドの服を着てほしい?それとも着てほしくない?

 

有名デザイナーたちが本音を告白

 フロントロウ編集部では、人気ファッションデザイナーたちがこれまでに語った、メラニア夫人が自分のブランドの服を着用することについての賛否両論な意見をリサーチ。彼らのコメントをまとめました。 

<反対派>

ファッションデザイナー トム・フォード マーク・ジェイコブス ウンベルト・レオン フィリップ・リム

左から:トム、マーク、ウンベルト、フィリップ。

トム・フォード(TOM FORDのデザイナー)

「数年前に彼女のために衣装を用意して欲しいと頼まれたけど、断ったよ。彼女は僕のイメージじゃない。ファーストレディーっていうイメージでもないしね。」(ソース:The View

 

マーク・ジェイコブス(Marc Jacobsのデザイナー)

「メラニア・トランプのためにデザインしようとは思わないね。そんなことにエネルギーを注ぐくらいなら、トランプ氏と彼の支持者によって傷つけられた人たちの助けになるようなことをしたいよ」(ソース:WWD

 

ウンベルト・レオン(Kenzoのデザイナー)

「誰も彼女に衣装提供するべきじゃないし、もし彼女が自分のブランドの服を購入したとしたら、人々に(トランプ政権を)サポートしないということを明らかにするべきだ!」(ソース:自身の公式フェイスブックページ

 

フィリップ・リム(3.1 Phillip Limのデザイナー)

「今回の大統領選を通じて、自分のブランドが、いかに共通する価値観や情熱、イデオロギーを持った人々と協力していきたいかということを痛感したよ。トランプ政権のもとでメラニア夫人と関係性を築く予定はないね」(ソース:WWD

 

 

 

<賛成派>

ファッションデザイナー ステファノ・ガッバーナ トミー・ヒルフィガー ダイアン・ファステンバーグ ジャン・ポール・ゴルチエ

左から:ステファノ、トミー、ダイアン、ジャン。

ステファノ・ガッバーナ(Dolce & Gabbanaのデザイナー)

「メラニア・トランプはD&Gウーマンだ。ありがとうアメリカ!」(自身のブランドのドレスを身に着けたメラニアの写真をシェアして)

 

トミー・ヒルフィガー(Tommy Hilfigerのデザイナー)

「メラニア夫人はとても美しい女性だし、どんなデザイナーだって彼女に自分の洋服を着てもらえることは光栄だと思うべきさ。政治を持ち込むべきじゃないね。」(ソース:WWD

 

ダイアン・フォン・ファステンバーグ(Diane von Furstenbergのデザイナー)

「ドナルド・トランプ氏が当選し、彼が私たちの大統領になるわ。メラニア夫人はこれまでのファーストレディーたちが受けたのと同じ尊敬を与えられるべきよ。私たちのファッション業界の一員としての役割は、美と包括感と多様性を助長していくことよ。社会に対して良い手本を示すべきだわ」(ソース:WWD

 

ジャン・ポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultierのデザイナー)

「彼女は良いセンスをしてるし、別に彼女個人について文句は無いかな。本意ではないけど、ノーとは言わないよ。」(ソース:Us Weekly

 

<中立派>

ファッションデザイナー キャロリーナ・へレラ ナイーム・カーン ターニャ・テイラー マイケル・コース

左から:キャロリーナ、ナイーム、ターニャ、マイケル。

キャロリーナ・へレラ(Carolina Herreraのデザイナー)

「2~3か月もすれば、みんな彼女に連絡を取るはずよ。それがファッションというものだから。どのブランドも彼女に衣装を提供するようになるわ。彼女はアメリカの代表だもの」(ソース:Business of Fashion

 

ナイーム・カーン(Naeem Khanのデザイナー)

「僕は政治家じゃなくて、ファッションデザイナーだ。でも、自分自身の観点や忠誠心はしっかりと持っているつもりだよ。僕らの国のしての価値についても気にかけているけれど、新しい政権には何かが欠けている気がする。とても心配だし、どうなっていくのか不安だよ。でも、様子を見ないとね」(ソース:ELLE

 

ターニャ・テイラー(Tanya Taylorのデザイナー)

「私としては、個人的にサポートしたいと思える女性のために服を作りたいわ。オバマ夫人のときはすごくやりがいを感じたわね。(メラニア夫人に関しては)少し時間をおいて様子を見てみることにするわ。もしかしたら、彼女も何かすごく国にとって有意義な働きをしてくれるかもしれないし」(ソース:ELLE

 

マイケル・コース(Michael Korsのデザイナー)

「それは僕には関係ないことだね」(ソース:The Cut

 様々な意見が上がったけれど、ファッションと政治には昔から切っても切れない深い関係が。キャロリーナ・へレラの発言にあるように、就任から時間が経てばほとぼりが冷めて、どのブランドもメラニア夫人に協力的な姿勢を示すようになるのか、それとも反対派のデザイナーたちは個人の政治的なポリシーを貫き通すのか、今後に注目だ。

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