人種や考え方など「人との違い」が争われるできごとが目立っている2016年。そんな今だからこそ、人間のあたたかい話がしたい。

 世界で起きた「ほっこりする」できごとをまとめました。

少女がグーグル翻訳を使い1人ぼっちの少年を仲間に入れる

 カルフォルニア州サンマルコスの小学校に通う10歳の少女が、学校でいつも1人でランチを食べている少年を発見。少年が英語が苦手だと知ると、彼の母国語であるスペイン語で手紙を書くことを決断。グーグル翻訳を使って「今日わたしと一緒に座らない?わたしを見つけてくれればどこに座るか教えるね。塗り絵か怖い話をしようよ」というメモを書き、少年に渡したという。母親がフェイスブックで手紙の写真と共に明かした。

画像: ©Kimber Kinard

©Kimber Kinard

エド・シーランが難病と闘う少女を見舞う

 今週、グラミー賞受賞シンガーのエド・シーランが英エプソム病院を訪問。目的は神経系疾患の一種であるレット症候群と闘う少女メロディちゃんを見舞うためで、エドは少女のベッドに腰掛けて「シンキング・アウト・ラウド」や「フォトグラフ」などのヒット曲を熱唱。病院は公式サイトで、「少女の両親がエドと会うための企画を提案し、エドは喜んで同意してくれました。メロディの持っているピンクのギターにサインもしてくれたのです」と語った。

画像: ©Epsom St Helier NHS

©Epsom St Helier NHS

NYの警察官がレスキュー犬の里親探しを手伝うために集合

 NYの警察官たちが4歳のピットブル犬ジェイミーの里親探しを手伝うために、彼をパトロールに連れ出した。ジェイミーは4月にガリガリの状態でNY警察に保護されたレスキュー犬で、現在はアメリカ動物虐待防止協会(ASPCA)を通して里親募集中。今回の活動は、少しでも話題になればというNY警察の思いから実現した。ジェイミーは警察官からの注目に大喜びで、ASPCAの関係者は公式声明で、「虐待や放置に打ち勝って愛のある伴侶になれるという犬の能力を示した素晴らしい例です」と語った。

画像: ©ASPCA

©ASPCA

ツイッターが協力して俳優の財布を捜索して発見

 映画『アベンジャーズ』でハルク役を演じている俳優のマーク・ラファロが、「吹雪のNYで携帯電話と財布となくした。免許証が入ってるんだ」とツイート。するとファンがその情報を一気に拡散し、ものの20分ほどで誰かが財布を発見! さすがにマークも「オーマイゴッド、たった今見つかったよ。早すぎる。捜索を助けてくれてありがとう」とツイート。その後、発見した一家の娘たちとの写真をアップした。

画像: 発見者の少女たちと記念撮影するマーク。 ©Mark Ruffalo

発見者の少女たちと記念撮影するマーク。
©Mark Ruffalo

生徒が子連れでも学校に来れるように、という教授の気遣い

 南カリフォルニア大学の数学教師であるジョシー・ライアン博士の行動に拍手喝采が起きている。博士は自身の生徒が出産したことを知ると、子育てしながら学校に通うことが楽になるように、気兼ねなく子供を授業に連れてくるよう助言。さらに授業中も率先して子供をあやし、歓迎的なムードを作ってくれたという。この事実をフェイスブックで明かした生徒は、「学校や職場に通う子持ちの女性は増えています」と話し、両立は大変ではあるものの「このような応援を受けている限りは負けない」と力強く語った。

画像: ©Sarah Thompson

©Sarah Thompson

みんなで温かいスープをホームレスにおごろう!という試み

 お会計をする人が次の人の代金を払って善意の連鎖を起こすという活動「ペイ・イット・フォワード」。オーストラリアのメルボルンにある小さなスープ店The Soup Placeではメニューにその項目をもうけており、集まったお金で地元のホームレスに温かいスープを提供している。通常ならば約600円するスープはペイ・イット・フォワードでは約280円で、連日多くの人が支援の輪に参加しているという。

画像: お店にはペイ・イット・フォワードをした人が書いたメッセージが貼られている。 ©Humans In Melbourne/The Soup Place

お店にはペイ・イット・フォワードをした人が書いたメッセージが貼られている。
©Humans In Melbourne/The Soup Place

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