現在50歳になるベンが男性特有のがんである前立腺がんと診断されたのは、今から2年ほど前。かかりつけ医の勧めにより検査を受けたことで判明した。
46歳から定期的に受け始めたPSA(前立腺特異抗原)テストと呼ばれる精液を調べる検査で異常値が出たベンは、その6週間後に手術を受け、ひと夏の間療養。早期発見の甲斐あって、現在では完治しているという。
前立腺がんとは、精液の一部をつくる臓器である前立腺の細胞が、正常な細胞増殖機能を失い、無秩序に自己増殖することにより発生するがん。
早期に発見すれば手術や放射線治療で治癒することが可能なものの、特徴的な症状が現れにくいため気づかないうちに進行してしまうことから、最も致命的ながんの1つであるとも言われている。
がんとの闘いを告白した理由
今回自身のがんとの闘いを告白した理由ついては、「僕は検査のおかげで命を救われたようなものだから、検査について世の男性に広めたかった」と語ったベン。
診断された当初は「何が起こるか分からないからかなり不安で、今後の出演映画についても決められず、人生がすべてストップしてしまったように感じたよ」と振り返りながら、以前、前立腺がんを患ったことのある先輩俳優のロバート・デ・ニーロにも電話をしてアドバイスを求めたことも明かした。
さらに、前立腺がんの治療に関して、「男性機能が低下して性生活が持てなくなってしまうのではないか」、「正常に排尿できなくなってしまうのではないか」などの悪いイメージがつきまとっていることについては、「僕の場合はひと晩で元に戻ったよ」と赤裸々に告白した。
現在も念のため半年に1度はPSAテストを受けて再発の有無を確認しているというベン。「男性の皆さんは、特に何も兆候が無くても早めに検査を受けることをお勧めするよ」と呼び掛けている。