ユップ・ベヴィン Joep Beving

【フロントロウ編集部】

 自宅で作った自主制作アルバムが音楽ストリーミングサービスSpotify(スポティファイ)で6,000万近くの再生回数を記録し、「今最も聴かれている現役ピアニストのひとり」にまでなったドイツの男性、ユップ・へヴィンをご存じ?

 身長2メートル8センチという超高身長「ひげ美男子」であるユップ。ピアノ以外の楽器は使わないシンプルながらも美を追い続けたスタイルが愛されているが、そこにたどりつくまでは様々な道のりがあった。

 

会社員をしながらバンド活動、しかし

 オランダはアムステルダムの世界的CM音楽制作会社で働きながらネオ・アコースティック・フュージョン・バンドであるスキャリマティック・オーケストラでキーボードを担当していたユップ。しかし、長女の誕生をきっかけにバンドを脱退。自宅にスタジオを作り、エレクトロ風の楽曲を作り続けていた。

 ただそんなある時、出張先のホテルのロビーでピアノを弾いているとそれを聴いていた人が涙を流すのをみて、自分には音楽の本質と美を探究するようなシンプルな音楽が向いていると音楽性を変えることを決意。

 毎夜、家族が寝入ったあとキッチンで祖母から受け継いだドイツ製のピアノで作曲を続けた。

 

自主盤が6,000万再生、シャネルも注目

 そして2015年、作曲から録音まで全て自分で制作したアルバム『ソリプシズム(Solipsism)』をネット上に公開。

 必要最小限にまで無駄なものが剥ぎ落とされた彼の音楽の素晴らしさはすぐにSNSや口コミで広がり、特にSpotifyでは自主制作盤として異例となる6,000万近くの再生回数を記録。ユップは今最も聴かれている現役ピアニストとなった。

 さらにその成功はストリーミングだけではなく、1888年設立オランダ・アムステルダムの由緒正しいコンサートホールのコンセルトヘボウでの2晩のライブも完売。楽曲はシャネルやヴェルサーチのキャンペーンにも使用された。

ユップ・ベヴィン アルバム『プリヘンション』ジャケット写真

 そしてユップは2017年にドイツ・グラモフォンと契約し、メジャーデビュー作『プリヘンション』が4月7日に発売されることとなった(日本盤は6月7日発売)。

 「一人のアーティストが音楽を奏でることで世界中の人々の心を動かすことができるのは、本当に驚くべきことです。音楽こそが最も純粋な形式で、人を感動させることができるものだと私は信じています」と語るユップ。

 あなたもユップの聴く者のイマジネーションを刺激する音楽を体験してみて。


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