ところが、今年はちょっと違ったカラーが登場して注目を集めている。
従来のオレンジのパンプキンに混ざって、今年、アメリカやカナダの家庭の玄関先に並んでいるのは、鮮やかなティール・ブルーのパンプキン。
子供の食の安全を守るための目印
これは、食物アレルギーに関する研究・教育を目的としたアメリカの非営利団体「FARE」がスタートした「Teal Pumpkin Project(ティール・パンプキン・プロジェクト)」と呼ばれる運動の一環。
この青いパンプキンを玄関先に置くことで、子供たちがトリック・オア・トリート(※)で近所におやつを貰いに歩く際、「アレルギーを引き起こす恐れのあるおやつは配っていない」という目印になるという仕組み。
※仮装をした子供たちが「トリック・オア・トリート!(おやつをくれないとイタズラしちゃうぞ!)」と近所の家を巡るハロウィンの伝統行事。各家庭では、キャンディやチョコレート、クッキーなどを用意するのが習わし。
アレルギー発作をを起こす恐れがあるナッツ類や小麦(グルテン)、乳製品、卵などを使ったお菓子の代わりに用意されるのは、それらを含まない安全なおやつや、ちょっとした玩具など。
現在、何らかの食物アレルギーを持つ子供が13人に1人の割合で居るというアメリカで、子供たちの食のを守るために始まったこの試みは、世界中で猛スピードで拡大中。
近い将来、「ハロウィンのかぼちゃといえばオレンジ」という概念は無くなるかも?