約3ヵ月に渡って繰り広げられていたドロ沼の離婚バトルに、示談という形で幕を下ろした、俳優のジョニー・デップとアンバー・ハード。

 アンバーがジョニーのDVを告発し、終いにはジョニーが酔って暴れた時のものだと言われる動画まで流出してしまった今回の騒動。ジョニーの家族や友人がジョニーを擁護するコメントを出すなか、ジョニーはアンバーのタトゥーを「人間のくず」に変えるほどアンバーとの関係を悪化させていたが、そんな2人はジョニーがアンバーに約7億円という示談金を払うことで合意。

 では今回の騒動、得をしたのは誰で、損をしたのは誰なのか?

画像: ジョニデ&アンバー示談、今回の離婚劇で勝ったのはどちら?

共同声明の言い回しにカギ

 示談のポイントを見極めるために重要なのが、2人が共同で発表した声明の内容。

 私たちの関係は極めて情熱的で、時に、不安定なものでしたが、つねに愛によって結ばれているものでした。

 両者ともに、金銭的利益のために虚偽の告発をしたことはありません

 相手に対し意図的に身体的または精神的苦痛を与えようと試みたこともありません

 アンバーはジョニーの将来の幸せを祈るとともに、この離婚で得る経済的利益をチャリティに寄付します。

 双方にとってこの共同声明の意図は、これ以上のイメージダウンを防ぐこと。

 アンバーとしては「お金目的でDVというウソを作り上げた妻」というイメージを、ジョニーとしては「妻に暴力をふるっていたDV夫」というイメージを払しょくすることが目的で、だからこそ、声明には両方を否定する言葉が盛り込まれた。

 ただ注目してほしいのは、声明ではあくまで「金銭的利益のための」告発と「意図的な」暴力がなかったと言っていること。「ウソの告発」と「暴力」の事実がなかったとは言っていない。

 双方が自分の主張を曲げないまま合意に達しているところを見ると、両者がしぶしぶ納得している様子がうかがえる。つまり、今回の示談は双方が同じくらい勝って同じくらい負けたということ。離婚の示談にありがちな結果だ。

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