先ほど閉幕した音楽祭MTVビデオミュージックアワードで、ラッパーのカニエ・ウェストが4分もの長いスピーチを行った。

画像1: テイラーにも言及!カニエ・ウェストがVMAで行った4分のロングスピーチを全訳

 いつものように次々と話を脱線させながら、犬猿の仲にあるテイラー・スウィフトから、元彼女のアンバー・ローズ、黒人の銃殺問題まで、多くのトピックに言及したカニエ。

 そのスピーチの全訳がこちら。

 俺の名前はカニエ・ウェストだ。今年はとくに誇りを持ってそう言えるよ。新作MVを紹介するためにここに立っているけど、その前に、ちょっと喋らせてくれ。

 今夜このあと、「フェイマス」はビヨンセのMVに負けるかもしれない。でも俺は怒らない。俺はいつもビヨンセに勝ってほしいからな。

 「フェイマス」は俺たちの名声を…TVの中にいる俺たちを表現して、みんなに俺たちがどれだけ恵まれてるかを理解してもらうために作ったんだ。俺は大胆にも、アナ・ウィンターをドナルド・トランプの隣に置いたんだぜ。(妻の元彼)レイ・ジェイだって入ってる。これはフェイムなんだよ!アンバー(・ローズ)、君のことがここから見えるぜ! 俺の奥さんはギャングスタだよ。ここでこんなこと言わせてくれる奥さんってそういないだろ。俺たちは同じ船でたどり着いた(※)。そして今は、同じベッドで寝ている。まぁ、乗ってきた船は違うかもしれないけど。

※船で海を渡りアメリカに来た祖先に触れている。

 でも先週を思い起こすと、シカゴで22人もの人が殺されたんだぜ。分かるか?たくさんの人が俺に、『そうだ。テイラー(・スウィフト)をやっつけろ!』って言ってくるけど、でも、俺はみんなのことを愛してるんだ。だからこそ彼女に電話したんだよ。

 去年、美術学校で講演をしたんだけど、その時にある若者が俺に『僕の友達が3人も死んだ。次は僕かもしれない』って言ってきたんだ。それってさ、あれと一緒だよ。死期が迫っていることを知っている老人は、もう仕事をしようと思わないだろ? 自分のまわりで人がどんどん死んでいったら、『なんの意味があるんだ?』って思っちゃうんじゃないか? 人生そのものに価値が感じられなくなっちまうんじゃないか?

 俺は年配のお金持ちと話してきた経験から知ってるよ。まあつまり白人だ。彼らは俺に言うんだ、『自分をスティーブ・ジョブズと比べるな。自分をウォルト・ディズニーと比べるな』って。俺の友達のゼキアが教えてくれたよ。人を貧しいままにしておくための3大要素は、彼らから自信と、もと手と、お手本となる人物を奪うことだって。俺のお手本はアーティストや商人だ。名前があがるのは歴史上に10人もいない。トゥルーマン、フォード、ヒューズ、ディズニー、ジョブズ、ウェストだ。

 俺たちは今夜、楽しむためにここにいるんだぜ。俺は今、憧れの人であるパフ・ダディの前に立っている。俺の妻キム・カーダシアン・ウェストの前に立っている。これからの未来であるチャンス・ザ・ラッパー、ツーチェインズ、ジェイデン・スミスの前に立っている。俺たちには疑いようのない影響力がある。俺たちは考えのリーダーだ。

 これからみんなのために、俺のアートのひとつを流すよ。みんなが有意義な時間を過ごしてくれることを願う。再生してくれ」

 こう言ってカニエは、最新アルバムの収録曲「フェイド」のMVを公開。

画像2: テイラーにも言及!カニエ・ウェストがVMAで行った4分のロングスピーチを全訳

 今年は2部門でノミネートされながらも、受賞は逃したカニエ。それでもこのロングスピーチで、しっかりと存在感を示せたかと。

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