女性が自分を「尻軽」と呼ぶ異色フェミニスト運動「スラットウォーク」を主催するアンバー・ローズが、自身に対する批判に反論した。

スラットウォークとは?

「スラットウォーク(尻軽行進)」はモデルのアンバー・ローズが毎年ロサンゼルスで開催しているデモ運動。2016年は約7,000人(主催者発表)が参加したビッグイベントだった。

画像: スラットウォークとは?

男性の発言がもとで始まったイベント

 スラットウォークは2011年にカナダで始まった運動。
 ある男性警察官がレイプ被害の予防策として「女性は尻軽のような恰好をするのは避けるべきだ」と発言したことに抗議するために企画され、「どんな格好をしていてもレイプするべきではない」という意味を込め、あえてみんなで“尻軽のような恰好”をして行進したのが始まり。

女性を「尻軽」と呼ぶ行為への抗議にも発展

 スラットウォークは近年、「尻軽」という言葉への抗議運動にも拡大している。
 肌を露出することや、性生活を奔放に楽しむ行為に対し、女性の場合は「尻軽」と批判があがることに抗議する人の参加が目立っている。男性はそのような行為をとがめられないのだから、女性も区別されるべきではないという主張がなされている。

フェミニストからは批判も

 ただ、スラットウォークには批判も少なくない。
 「スラット(尻軽)」という女性の品位を落とすような言葉を女性が使うことに対しては、フェミニストからも「やり方が間違っている」という声があがっている。

画像: フェミニストからは批判も

主催者は、苦労人のアンバー・ローズ

 スラットウォークをロサンゼルスで主催しているアンバー・ローズは、33歳で1児の母。

画像1: 主催者は、苦労人のアンバー・ローズ

 モデルとしてアーティストのミュージックビデオに多数出演していたところ、その中のひとりだったラッパーのカニエ・ウェストと約2年交際して全米で話題に。2013~2014年にはラッパーのウィズ・カリファと結婚生活を送り、男児を出産した。

 キャリア面では、テレビ番組の司会やリアリティショーへの出演といったタレント活動、アプリ開発などのビジネス展開をおこなっており、さらに作家としても活動している。

画像2: 主催者は、苦労人のアンバー・ローズ

 そんなアンバーは貧しい家族を養うために15歳の頃にストリッパーとしての活動をはじめており、そういった過去や、露出度の高いファッションチョイス、性生活についてオープンに話す姿などを理由に、たびたび「スラット(尻軽)」と呼ばれている。
 この社会からのレッテル貼りが、彼女のスラットウォーク主催の原動力になった。

スラットウォークへの批判にアンバーが反論

 アンバーのスラットウォークには年々参加者が増えているが、批判も増えている。

 アンバーはそんな批判に、SNSにて正面から反論している。

「10代のフォロワーのお手本になるべき」という保護者からの批判に対して

自分の子供は自分で教育しなさい。有名人に求めないで。私はあなたの子供のお手本ではないわ。あなた自身が子供のお手本になりなさい。私にはあなたの子供を育てる義務も、影響を与える義務もないの。私も子持ちだけど、息子は私のことを誰よりも理解してくれているわ。私なら例えその子が10代であっても、自分の子供に33歳の女性のSNSをフォローさせないわ。私は息子が閲覧するものにはすべてフィルターをかけて規制しているし、彼が判断力のある大人になるまではそうする。あなたもそうしたら。

「なぜ若い女性に淫乱になるよう勧めているのか」という批判に対して

私が何のために闘っているかをろくにリサーチしない人が多いから、よく誤解を受けるのよね。私が勧めているのは、自分の性に負い目を感じないことよ。例え母親であっても、女性には、性に奔放になることに対して引け目を感じてほしくないの。男性は性について自由に話せるし称賛さえされるのに、女性の場合、社会に批判され、イジメられ、止められるわ。私は女性のために毎日闘っているの。人のことを批判する前に、自分はどうなのかに目を向けなさいよ。

「自分をスラット(尻軽)と呼ぶべきではない」という批判に対して

「スラット(尻軽)」という言葉の定義は、性行為が好き、またはお金や奉仕品と引き換えに不特定多数と性行為をするふしだらな女性のことだと思っている人が多いけど、違うの。この言葉は、自分の美や性に満足できず自信が持てない人たちが、他の女性を軽蔑するために使っている言葉よ。私も昔はこの言葉に傷ついていたわ。でも今はそんな軽蔑的なレッテルさえも両腕を広げて受け入れている。そして多くの女性も同じように出来るように背中を押しているの。

 批判を受けながらも、自分の信念を貫きつづけるアンバー。
 今年は10月1日にロサンゼルスのダウンタウンにてスラットウォークを開催するという。

画像: 「自分をスラット(尻軽)と呼ぶべきではない」という批判に対して

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