Photo:スプラッシュ/アフロ、シンクストック
 アメリカの大手スーパーのターゲットは、おもちゃコーナーを性別で区別することを廃止したことが原因で、一部の消費者からバッシングを受けている。

ターゲットが目指すジェンダーレスな店内

 米大手スーパーマーケットのターゲットは、これまで男女でわけていたおもちゃコーナーを統一。「男の子用おもちゃ」「女の子用おもちゃ」という表記を廃止し、性別で判断しない「おもちゃコーナー」を設置した。

画像1: ターゲットが目指すジェンダーレスな店内

 これに対して一部の消費者が激怒し、ターゲットのフェイスブックページに苦情コメントを書き込んだ。

 そんなクレームに、ターゲットのカスタマーセンターが、毒たっぷりの辛口回答を続けている。

画像2: ターゲットが目指すジェンダーレスな店内

消費者A: おもちゃの性別を排除するなんて…。神様が男と女という存在すべき性を作ったのに。私なら絶対に男の子にバービー人形なんてあげません。男性が女性より勝っているということではないけれど、バイブルには女性は「女性という弱い器」と表現されているにも関わらず、最近の男の子は気弱になっていて、女の子が男らしくなっています。
神様は彼が作った人間を加工したり、否定したり、彼の言葉を修正しないように推奨しているのです。それに逆らおうとすることは、バイブルの誓いに反します。

ターゲット: お客様、バイブルの何章に「男の子はバービー人形で遊んではいけない」と書いてあるのでしょうか?

消費者B: 性別で区別しないおもちゃコーナーを設置するなんて、あなたたちのバカげた行動は極めて不快です。これだけは言わせてください。そんなことをして満足するのは20%の少数派の客だけで、80%の客は去っていきます。こんなバカげた改装をしていると知っていたら、先週末にターゲットになんか行きませんでした。
 でもよかった、なにも買ってなくて!また1人お客を減らしましたね。

ターゲット:お客様は、甘いものが足りていないようですね(※カリカリしているという意味)。ターゲットではスニッカーズを箱売りしておりますので、是非ご来店してみてください。

消費者C:女の子は、プリンセスといえばピンクやイエロー、パープル色のドレスを着ていることをわかっていると思います。性別が決められているおもちゃがあったとしても、どんなおもちゃで遊んでもいいと思います。
娘は幼いころ『トランスフォーマー』のおもちゃで遊んでいました。それでも性について困惑する事なく、ただ好きだったから遊んでいたのです。
女の子がトラックのおもちゃで遊ぼうが、男の子がピンクの蝶々のおもちゃで遊ぼうがいいのです。
でも、小売店がおもちゃコーナーを一緒にして、子どもたちを困惑させるのはどうかと思います。
女の子らしいディスプレイには、それに合った商品を置く、男の子らしいものも同じです。男の子を男らしくさせないようにするのはやめて下さい!
男の子は男らしくなるために学ぶ必要があります。
女の子はそれほど関係ないとは思いますが。
最近の社会は、男性がますます女性らしくなっていて、結局は本物の男が残らなくなってしまう。

ターゲット:大変申し訳ありませんが、もう少し文章を短くしていただけますでしょうか?文句にしては長すぎて読み切れません。

消費者D:もうターゲットには行きません。ジェンダーレスの店内にするなんてバカバカしい。一部の進歩主義者が我が国をいくじなしの国にしている。今後あなたたちが抱えていた客は、アマゾン(※ECサイト)で買い物しますよ。

ターゲット:お客様、アマゾン(※地域)には年々縮小している熱帯雨林しかないのに、学校で必要な持ち物はどうやって手に入れるのでしょうか?


 ターゲットは、これまでも「性に中立」な人のためのトイレを設置するなど、性別という枠にとらわれない店舗づくりを心掛けている。

 そんな方針に反対する消費者のきついクレームにも負けず、すべて痛烈コメントでかわし続けている。

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