米アーカンソー州の「中絶」に関する新法案の内容に、「女性の人権を無視している」と批判が集まっている。

女性の権利を奪う残酷な法律

 アメリカのアーカンソー州で、今月末にも施行される見通しの「中絶」に関する法案が波紋を呼んでいる。まるで女性の人権を無視したかのような内容に、州をまたいでアメリカ全土から批判が殺到。

 問題となっている部分がコチラ。

 たとえレイプをされた場合でも、中絶をする際には必ず性交渉をした男性側の同意が必要

 アメリカは州によって法律が異なるが、レイプ被害者への特例を認めないというのは極めて異例。被害者をさらに苦しめる内容に、過去に性的暴行の被害に遭った女性たちから反対の声が多く上がっている。

 ある匿名の被害者は、米メディアFreshUにこうコメント。

 「性的暴行の被害に遭うということは、被害に遭ってからどんなに時間が経っても、自由を奪われてしまうということ。『もしかしたら妊娠しているかもしれない』という不安と恐怖を感じながら待っていたあの時間は、今でもトラウマを感じる」

 自身が被害に遭った際の苦しみを赤裸々に語った女性は、続けて「性的暴行の問題を抜きにしても、この法律は男性側に女性の体をコントロールさせる権利を与えるものだ」と話し、そもそも「妊娠をさせた男性側の同意が必要」という部分に大きな問題があると訴えた。

画像: 女性の権利を奪う残酷な法律

 現在、女性の権利を訴える活動家や団体によって、この法律の撤廃に向けた動きが活発化しているが、施行への影響はまだ出ていない。

 ちなみに、日本でも中絶する場合には基本的に配偶者などの同意が必要だが、レイプやDVによって強制的に性交渉をさせられた場合には、相手の同意がなくても中絶をすることができる。

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