イギリス在住の男性が、「男性だから」という理由でメイクすることを注意され、それに対して苦言を呈したコメントに、称賛の声があがっている。

「男性=化粧しない」という概念

 ホームセンターで働くイギリス人男性のスコット・アイトン・ラプランシュが、職場の上司から「男性は化粧をするな」という、性別で区別され注意を受けたことに猛烈批判した。

 スコットは女性と同じように普段からメイクを楽しんでおり、そのメイクはいたってナチュラルで、女性が普段行っているようなルックスを良くみせるためのもの。

 そんなスコットのメイクを、これまでの上司は快く受け入れていたけれど、職場の経営体制が変わってからは、男性のメイクは「目立ちすぎる」ため、メイクを落とすように言われたという。
上司に言われたひと言に対して、スコットは自身のフェイスブックで性別によって区別される概念について熱弁した。

 その全文訳はこちら。

「この話をする前に1点、心に留めておいてください。この仕事をする上で、化粧に関する決まり事はなかったし、職場にいる女性は僕よりも化粧が濃い人がたくさんいます。
 この職場で8、9ヵ月程働いていますが、今まで一度もメイクについて注意されたことはありませんでした。むしろ上司たちは、僕が化粧をすることをサポートしてくれていました。でも、最近になって経営方針が変わってから、そうはいかなくなったのです。
 先日、メイクをしたキレイな状態で職場に行ったら、新しい上司に目立ちすぎているから化粧を落とせと言われました。ショックでした。目立ちすぎている?せっかくメイクしたのに、それを落とせだなんて失礼だとは思いませんか?
 僕はこれは差別だと感じました。女性は普通にメイクしてキレイな姿でいても何も言われないのに。
 もし僕が髪の毛を真っ赤に染めていたら、注意されても理解できます(何人か染めている人いるけど)。もし僕がブルーのアイライナーを引いていたら注意されても理解できます(女性の同僚はしてるけど)。もし僕がグリーンのリップをして仕事にきたら注意されても理解できます(それはやりすぎかもしれないけど、僕が言いたいのは、どんな装いだって自分のスタイルがあるなら、それは素晴らしいこと)。
 考えてみてください。今は2017年ですよ?プライド月間で世界中が性の多様性を祝福しているのに、なんで男性がメイクをしていたらダメなんですか?女性と同じように僕だって、メイクした時の方がセクシーだし、ルックスもイケている。どんな理由かは知りませんが、露骨に性別で区別するのはおかしい。(上記写真は化粧を落とせって言われた後に撮った写真です。)」

 このコメントに2万件以上のいいね!がつき、「正しいわ!上司がそんなことを言う権利はない」「あなたのままでいて!」「私に化粧を教えてほしいくらいメイク上手!」などのコメントが3,500件以上寄せられ、賛同の声が相次いでいる。

 現在の社会は、とくに成人女性ともなれば、メイクをするのはマナーの1つとも言わるほど。その一方で男性がメイクをすることに対しては未だ否定的な意見が多い。
 そんなジェンダーによる固定概念に、スコットは疑問符を投げかけ、性別で区別されない社会を切望した。

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