現地時間7月20日、41歳でこの世を去った人気バンドのリンキン・パークのボーカル、チェスター・ベニントンのこれまでをプレイバック。

 2000年にデビューアルバム『ハイブリッド・セオリー』が大ヒットを記録して以来、数々の名曲を残し、現在も世界中に多くのファンがいる人気バンド、リンキン・パーク。同バンドのボーカルを務めていたチェスター・ベニントンが、現地時間7月20日にロサンゼルスにある自宅で亡くなっているのが発見された。ロサンゼルス郡検視局によると、チェスターは首を吊った状態で発見され、自殺を図った可能性が高いという。

画像: 自殺したリンキン・パークのボーカルの波乱万丈な人生を発言とともに振り返る

 実は波乱万丈な人生を送ってきたチェスターのこれまでを、彼の発言とともに振り返ってみよう。

薬物中毒について

 「自分が抱えていた薬物やお酒の問題が、周りの人たちにどれほどの影響を与えていたのか、(カウンセリングに行って)『これが今の君の状態だ』と言われるまで気付かなかった。ショックだったよ。俺には2つの人格があると言われた。チェスターと、もう1人は薬や酒に溺れるろくでなし。そのろくでなしにはなりたくなかった」― 音楽サイトTEAM ROCKのインタヴューより。

アルコール依存症について

 「酒に依存するのはクールじゃない。酒を飲んで、アホなやつになるのはカッコいいことなんかじゃないんだ。(アルコール依存から抜け出して)自分を取り戻す過程にいることを嬉しく思うよ。これが本来の俺だ。それを曲にするのが俺の仕事。ほとんどの曲に俺がこれまで経験してきたことが反映されてるんだ」― 音楽サイトNOISECREEPのインタヴューより。

様々な問題を克服したことについて

 「(克服するのに)すごく時間がかかった。自分が抱える問題をオープンに話し、曲を書いた。それからセラピーにも通って、悪魔と闘ったんだ」― 米ビルボード誌のインタヴューより

メンタルヘルスについて

 「(精神的にまいっていた頃)自分の人生が本当に嫌いだった。『もう感情を持ちたくない。ソシオパスになりたい。何もしたくない。周りの奴らが何を思ってるか気にしたくない。もう何も感じたくない』ってね」― 音楽サイトRock Soundのインタヴューより。

過去に受けた性的虐待について

 「まだすごく幼かった時のことを思い出すと、震えが起こるんだ。性的虐待を受けていたあの頃、自分の身の回りで起こるすべてのことが最悪だったあの頃のことをね」― 音楽サイトKerrangのインタヴューより

愛について

 「(アリアナ・グランデのコンサート爆破事件を受けて)何があっても打ち負かすことができないのは愛だ。そうだろ? 無視することで憎悪に打ち勝ち、今隣にいる人を愛することで(憎悪を)破壊することもできる」ー 今年7月に英バーミンガムで行われたコンサートのMCより。

 セレブにもファンが多く、同じ音楽業界で活躍するアーティストたちからも高く評価されていたこともあり、ショービズ界にもチェスターの死を惜しむ声が広がっている。

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