イギリス王室のジョージ王子のお召し物と言えば、ショートパンツばかり。それにはイギリスならではの、れっきとしたとした理由があった。

英王室の男児は決まって短パン着用

 先週、世界各国を巡る外交ツアーをスタートした英ロイヤル・ファミリー。ウィリアム王子の妻であるキャサリン妃のエレガントで上品なファッションが女性たちの憧れの視線を集めるなか、ご子息のジョージ王子とシャーロット王女のキッズ・ファッションも話題に。

 そんななか、ジョージ王子の装いに注目してみると、いつもショート丈のパンツばかり履いていることが分かる。これは今に始まったことではなく、ジョージ王子はもっと幼い頃からほぼショートパンツしか着用していない。

画像1: 英王室の男児は決まって短パン着用

 さらに父親であるウィリアム王子や、その弟のヘンリー王子に関しても幼少期はほぼショートパンツを着ている写真ばかり。

画像2: 英王室の男児は決まって短パン着用

  

ショートパンツに込められた暗黙のメッセージとは?

 この習慣について、イギリスのマナーに詳しいエチケット専門家のウィリアム・ハンソンが英デイリーメイルに対してこんな風に解説している。

 「イギリスでは、古くから、郊外に住む一般庶民の幼い男児が長ズボンを履いていたのに対し、上流階級の男児は短い丈のズボンを履いて差別化するという習慣がありました」。

 つまり、ショートパンツは、現在でも階級制度が残る同国において、身分の高い家柄の子供であることを象徴し、気品を表すためのファッションアイテムであるということ。

画像: ショートパンツに込められた暗黙のメッセージとは?

 母親であるキャサリン妃には、この上流階級の習わしにのっとってジョージ王子の日々のコーディネートを決めることが求められているという。

 ちなみに、王室の男児がショートパンツを卒業するのは6歳から8歳頃。このことは、16~19世紀頃までヨーロッパで行われていた「ブリーチング」という儀式に由来していて、“大人の男性の仲間入り”という意味も込めて、長ズボンを履くようになるのだとか。

画像: 1989年、当時7歳のウィリアム王子と5歳のヘンリー王子。ウィリアム王子はショートパンツを卒業。

1989年、当時7歳のウィリアム王子と5歳のヘンリー王子。ウィリアム王子はショートパンツを卒業。

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