平均年齢80歳以上のお婆ちゃんバスケットボールチームが、親族に反対されてもプレイし続ける理由とは?

サンディエゴ「ザ・スプラッシュ」

 アメリカ、サンディエゴを拠点にバスケットボールのシニアリーグで活躍している「ザ・スプラッシュ」というチームは、全国シニア大会で2度も優勝経験がある強豪チーム。

 そんな強者な選手が集まるにもかかわらず、なんと選手は80歳以上でないと加入できない上に、多くの選手がバスケ未経験。

 最年長ともなると91歳の選手が2人も現役で活躍している選手たちは、じつは孫や弟などの親族にスポーツをすることを反対されている人が多い。

 たしかに、体力を使う上にボールが飛び交う環境は、シニア世代にとって決して安全とは言えないスポーツ。

 ある選手は弟に「死ぬために行っているのか」と、ある選手は孫たちに「クレイジー」と言われたにもかかわらず、それでもプレイし続けると口にする彼女たちの意思は堅い。

 反対を押し切ってまでも、バスケットボールを続けるのには、深い理由があった。

画像: サンディエゴ「ザ・スプラッシュ」

「クレイジー」と言われてもプレイし続ける

 平均年齢80歳以上の選手にとって、幼少期から青春時代は戦時中もしくは戦後間もない頃。さらに男女の間に格差が明確にあった時代のため、今のように女性がスポーツをする機会も環境もなかったという。

 そんな時代があったからこそ、80歳を過ぎてもなお危険をかえりみずスポーツに没頭するのは、現代社会のように自由な選択ができなかった青春時代を今、謳歌しているから。

 また、年齢を重ねていくうえで孤独になりやすい高齢者にとって、同じ志を持つ人たちが集まるコミュニティは貴重なもの。

 彼女たちが長生きなのは、友人として、姉妹として、気軽に付き合える同性の仲間たちがいることも大きな生きる糧になっていることは間違いないだろう。

画像: 「クレイジー」と言われてもプレイし続ける

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