10歳の自閉症を抱える少年が、学校の課題で「私は」で始まるポエムを書いたところ、その心の内を上手く表現した内容に注目が集まっている。

 10歳のベンジャミンは他人とのコミュニケーション能力に困難が生じてしまう自閉症を抱えている。そのベンジャミンが学校の課題として「私は」というタイトルのポエムを書くことに。その課題は、「私は聞く」「私は見る」などの基本的な動詞のあとに、好きな文を作っていくというルール。

 そこで、ベンジャミンが書いたポエムは、10歳の少年が書いたとは思えないほどインパクトがあるものだった。そのポエムの内容はこちら。

画像: 自閉症の10歳の少年が書いた「私は」というタイトルのポエムが深い

私は変、私は新しい
私はあなたも同じなのかと考える
私は空中の中に声が聞こえる
私はあなたは聞こえないと分かる、それはフェアじゃないと思う
私はブルーな気持ちになりたくない
私は変、私は新しい
私はあなたも変なふりをする
私は宇宙にいる少年の気持ちになる
私は星に触ると場違いな気分になる
私は他の人がどう考えているか心配になる
私は人が笑うと泣く、そして怖くなる
私は変、私は新しい
私は変だと理解し、あなたもそうだと感じる
私は『捨てられた気分』と言う
私はそれが大丈夫なことだという日を夢見る
私は周りに馴染もうとする
私はいつか馴染めるようになることを願う
私は変、私は新しい

 ベンジャミンが綴ったのは、学校の友達となかなかうまくコミュニケーションを取ることができない彼が、周りと違うのはどういう気持ちなのかを率直に表現した内容だった。

 そして母親がこのポエムを全国自閉症協会に投稿。それに協会が反応し、現在公式Facebookページでは、自閉症を抱える子供たちが日々どんな気持ちで暮らしているのか、できるだけ多くの人に分かってもらうため、このポエムが公開されている。

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