ライブ中に観客の女性がほかの客からセクハラを受けているところ目撃した、イギリスの人気ロックバンド「Architects」のボーカルの行動が称賛されている。

ライブを中断して説教

 先日、オランダで行われたフェスに出演した、イギリスの人気ロックバンド「Architects」のボーカルを務めるサム・カーターが、ライブ中にある「許せない出来事」を目撃。その後、彼が取った行動に世間から称賛の声が集まっている。

画像: ライブを中断して説教

 サムが自身のステージから目撃した出来事とは、観客の女性がある1人の客から、無理矢理、胸や体を触られている瞬間。

 セクハラ現場を目撃したサムはパフォーマンスを中断し、観客に向かってこう話した。

「さっきの曲を歌っている時に見た光景を、ここで話すべきかどうかずっと迷っていた。でもここで言ってやると決めた。やったのが誰だかは言わねえけど、クラウド・サーフィング(※)をしていた女性の胸を触ったのを、俺は見たぞ。本当に胸糞が悪い。ここはそんなフザけたことをする場所じゃねえ」

※体を支えられた人間がほかの観客の頭上を泳ぐように移動する行為

「お前の体じゃないんだ。誰かの体を(許可なしに)つかむなんてありえない。俺のショーでは許さないからな。みんなにとって安全な場所を保とうじゃないか。そして死ぬほど良い時間を過ごそう」

 この時の模様を撮影した動画がSNSに拡散されるや否や、サムのこの行動を称えるコメントが殺到。また、多くの女性が「私も以前コンサートで同じような被害に遭った」など、同様の被害を訴えるなど、大反響が巻き起こった。

 実は、欧米では近年コンサート会場でのセクハラや性的暴行が横行しており、その安全性を問う声がたびたび上がっていた。

 それを裏づけるように、昨年、人気ロックバンドのパール・ジャムのコンサートでも、テージ上から女性がセクハラまがいの行為にあっているのを目撃したバンドのボーカルが、今回の一件のように客席に向かって「手を離せ」と一喝するという出来事があった。

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