オーディション番組に出場した航空機事故の生還者の女性の歌声にアメリカ国民から感動の声が上がっている。

16歳で飛行機事故に遭遇

 現在アメリカの人気オーディション番組『アメリカズ・ゴット・タレント』に出場しているナイジェリア人女性のケチ・オク―チは、2005年にナイジェリア上空で起き、乗客110人中108人が亡くなった悲惨な航空機墜落事故で生き残った、たった2名のうちの1人。

 死亡率98%とも言われる事故からの奇跡の生還から約12年がたった今も、彼女の全身には激しいやけどの跡が残っている。

A post shared by Kechi Okwuchi (@kechi_agt) on

 今年6月に同番組に初出演した際には、事故に関する情報が事前に伝えられていなかったため、彼女の姿を見た審査員と観客は驚きを隠せない様子を見せていたものの、彼女の口から事故の詳細を聞き、さらに驚くことに。

 そして、何より観客やテレビの前の視聴者たちを感動させたのは、「子供の頃から歌手になりたかった」という想いを叶えるためオーディションへの参加を決めたケチのパワフルで美しい歌声だった。

 

 エド・シーランの名曲「シンキング・アウト・ラウド」を披露したケチのパフォーマンスに、観客は総立ちとなってスタンディングオベーションを送った。

  

ハリケーン被災者に向けバラード曲を熱唱

 現在はアメリカに移住し、テキサス州ヒューストンに活動の拠点を置いているケチ。

 ヒューストンと言えば、先週末に突如発生した大型ハリケーン「ハービー」の被害が最も深刻だった地域。

画像: ハリケーン被災者に向けバラード曲を熱唱

 オーディション参加のため同地域を離れていたケチは、被害を免れたものの、第3回目となる番組でのパフォーマンスをハリケーンの被災者たちへの激励のために捧げることに。

 彼女が選んだのは、事故後の自身の苦悩を投影した歌詞を含む、ケイティ・ペリーの「バイ・ザ・グレース・オブ・ゴッド」。

 エモーショナルなバラードを情感豊かに歌い上げ、観客たちの涙を誘った彼女は、自身も感極まった様子で思わず涙を流していた。

 

 ケチは被災者たちに向けて「ヒューストンの人々が私のパフォーマンスから何かポジティブなものを受け取ってくれることを願っています。もしかしたら、彼らは今それどころじゃないかもしれないけど、でも、少しでも強さを感じてくれたらと祈っています」とメッセージを送っている。

 事故からの奇跡の生還を遂げ、全身に残ってしまったやけどの跡を抱えながらも、シンガーとしての夢に向かって一歩ずつ進んでいるケチ。そんな彼女の姿に、感銘を受け、勇気づけられる被災者たちは多いだろう。

This article is a sponsored article by
''.