ハリウッドでキャスティングを担当するあるディレクターが、「アジア人は表現力が豊かじゃない」と発言していたことが問題になっている。

浮き彫りになったハリウッドの問題点

 以前からたびたび問題視されている、ハリウッドにおけるアジア人俳優の起用率の低さ。もちろん語学の壁など、差別とはまったく関係のない理由で役を得られない場合もあるが、「アジア人」ということがマイナスポイントになっているケースが多いという。

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 そんななか米Paste誌が取り上げた、ハリウッドでキャスティングを担当するあるディレクターがうっかり漏らした「本音」が、アジア人差別の実情を浮き彫りにしていると話題になっている。

 なぜアジア系の俳優がハリウッドで成功することが難しいのかを調査するため、同誌があるディレクターにインタヴューを行ったところ、耳を疑うような答えが返ってきた。

 「多くのキャスティング・ディレクターが、アジア人は表現力が豊かじゃないことをネックに感じている。彼らは感情を表に出さない。職場でコンピューターに向かっている役や、科学者なんかだったらいいだろう。でも実際に演技をして、何か表現するとなるとチャレンジだ」

 アジア人であることは別として、なかには本当に表現力がない人がいたかもしれない。しかし、このディレクターの発言ではアジア人全体がくくられていることが問題なのだ。

 非常に悲しいことだが、ほとんどの現場ではこれが現実なのだろう。その証拠と言ってはなんだが、今年公開された映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』やNetflixで配信中の映画『デスノート』など、原作では日本人(アジア人)だったキャラクターがハリウッド版では「ホワイトウォッシング(※)」されている。

画像: 映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』では、主人公を女優のスカーレット・ヨハンソンが演じた。

映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』では、主人公を女優のスカーレット・ヨハンソンが演じた。

 ※白人以外の役柄に白人の俳優が起用されること。

 ただし、最近ではアジア人俳優を中心にこういった問題に声を上げる動きも出ており、つい最近も人気ドラマ『マーベル エージェント・オブ・シールド』に出演する女優クロエ・ベネットが「ハリウッドは人種差別的」と批判するなど、状況改善へ向けた動きが増えてきている。

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 ちなみにクロエは中国人とのハーフで本当はアジア系の名字を持つのだが、名前がアジア人だとキャスティングされにくいという理由で「ベネット」と名乗っている。

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