モデルのレオミー・アンダーソンがファッション業界での人種差別の実態を明らかに。

オーディションに落選した理由は「黒人」だから?

 世界的に有名な下着ブランド「ヴィクトリアズ・シークレット」(以下ヴィクシー)のファッションショーへの出演経験がある、モデルのレオミー・アンダーソンがファッション業界に今もはびこる人種差別の実態について明らかにした。

画像: ヴィクシーのファッションショーのランウェイを歩くレオミー。

ヴィクシーのファッションショーのランウェイを歩くレオミー。

 先日、ロンドン・ファッションウィークで開催されるショーに出演するために、あるブランドのオーディションを受けに行ったというレオミー。しかし、1度オーディションに受かったにもかかわらず、その後出演を取り消されてしまったという。その理由について、ブランド側から「デザイナーは黒人のモデルを2人以上起用させたくないと考えている」と、驚きの理由を告げられたことを激白した。

 オーディションを落とされたことよりも、その人種差別的な理由に憤慨したレオミーは自身のツイッターに自身の身に起こった出来事を投稿。

 「今日の朝8時40分にショーのフィッティングに行き、6人の白人の女の子と列に並びながら彼女たちが何を着るのか眺めていたら、突然『君に着せる服がないから帰ってくれ』と言われたわ。小麦肌のブラジル人モデルも一緒によ。すでにミックス(白人以外)でカールヘアの女の子が選ばれてたから、定員オーバーだったってわけね」

 この投稿が世界中に広まるや否や大反響を呼び、後日、英BBCのラジオ番組に出演したレオミーはファッション業界に根付く人種差別問題についてこう語った。

 「(問題提起した理由について)私が声を上げないということは、これからこの業界に足を踏み入れようとしている子たちのためにならないと考えたの」

画像: 人気リアリティスターのクロエ・カーダシアン(中央)と。

人気リアリティスターのクロエ・カーダシアン(中央)と。

 続けて自身が実際に受けた差別についても言及。

 「私も若い頃は何も言えなかったわ。(ファンデーションの色が合わなくて)グレーの肌でランウェイを歩いたこともあったし、誰も私の髪をセットしようとしてくれなくて、バックステージで泣いたこともあった。ファッション業界で、黒人モデルがまるで二級市民(※)のように扱われることは日常茶飯事よ」

 ※差別用語とされる江戸時代の身分制度「穢多非人」と同等の意味。

 最後はファッション業界が今後どう変わっていくべきかを語り、締めくくった。

 ちなみに、レオミーは今年11月が12月に開催されるヴィクシーのファッションショーへの出演が決定している。

This article is a sponsored article by
''.