自傷行為をやめたいと願うファンのために映画『ハリー・ポッター』シリーズの原作者が贈った特別なギフトとは? 

「自傷行為をやめたい」と願う女性からのお願い

 大人気小説『ハリー・ポッター』(以下『ハリポタ』)シリーズの著者であるJ.K.ローリングが、過去のトラウマに悩み自傷行為がやめられないというある女性ファンのために特別な贈り物をした。

 性的暴行やいじめに悩まされ、過去に8回も自殺を試みた経験があるというファンの女性が、ツイッターを通じて、J.K.にあるお願いを投稿。

 それは、「『ハリポタ』に登場する呪文の1つをタトゥーとして入れたいので、手書きで書いて貰えませんか?」というもの。

画像: J.K.ローリング。

J.K.ローリング。

 現在でも自傷行為がやめられず、そんな自分を変えたいというこの女性は、これまでJ.K.の書く作品に何度も救われてきたと感謝の言葉を述べ、物語に登場する最も重要な呪文の1つである「エクスペクト・パトローナム」という言葉を、よくリストカットしてしまう手首にタトゥーとして刻み、戒めにしたいと語った。

  

「エクスペクト・パトローナム」の意味

 『ハリポタ』に登場する呪文の多くはラテン語を元にした造語と言われていて、この「エクスペクト・パトローナム」という呪文もラテン語から派生したもの。

 これには「守護霊よ、来たれ」という意味があり、物語の中では、この呪文を唱えて守護霊を出現させることにより、闇の生物である吸魂鬼(ディメンター)を追い払うことができる。

画像: ©Harry Potter Movie/ 	Warner Bros. Pictures

©Harry Potter Movie/ Warner Bros. Pictures

 吸魂鬼は人間の幸福を餌にし、近くにいる人に絶望と憂鬱をもたらして「抜け殻」にするとされているおり、このファンの女性は、自身を時折襲い自傷行為に至らせる悲しみやネガティブな感情をこの吸魂鬼に例え、「エクスペクト・パトローナム」という呪文をいつも目にすることで、衝動を制止したいと考えたよう。

  

J.K.からの返答

 女性が明かした苦悩に胸を打たれたJ.K.は、女性が下書きとしてタトゥーショップに持っていけるよう、直筆の「Expectp Patronum(エクスペクト・パトローナム)の文字の写真を投稿。

画像: J.K.が書いた「エクスペクト・パトローナム」の文字。©J.K. Rowling/ Twitter

J.K.が書いた「エクスペクト・パトローナム」の文字。©J.K. Rowling/ Twitter

 「あなたが癒しに向けて努め、自分自身を守ろうとしているのは素晴らしいことです。あなたにはこの言葉がふさわしい。助けになることを祈ります」と女性に宛ててメッセージを送った。

 J.K.と女性のこのやりとりに涙する人も多く、J.K.の直筆の呪文は1万回に迫るリツイートとなっているほか、女性のツイッターにはたくさんの『ハリポタ』ファンたちの応援や励ましのコメントが寄せられている。

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