全米を騒然とさせているハリウッド映画界のドンと呼ばれる大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ騒動について、女優ブレイク・ライヴリーがコメントをした。

ワインスタインの被害者ではない

 過去に何度かハーヴェイ・ワインスタインと仕事をしたことがあるドラマ『ゴシップガール』のブレイク・ライヴリーは、彼が過去30年間に渡って自身が運営を務める会社の女性スタッフやアンジェリーナ・ジョリー、グウィネス・パルトロウ、カーラ・デルヴィーニュらを含む女優たちに対して、権力を後ろ盾に悪質なセクハラ行為をはたらいてきたことに関して、「まったく知らなかったので、衝撃を受けています」と米The Hollywood Reporterにコメント。

 「私自身は彼からセクハラと呼ばれるような行為をされたことは一切ありません」と否定した。

画像: 2016年に開催されたチャリティイベントで夫で俳優のライアン・レイノルズとともに、ワインスタインに挨拶するブレイク。

2016年に開催されたチャリティイベントで夫で俳優のライアン・レイノルズとともに、ワインスタインに挨拶するブレイク。

  

過去のセクハラ被害を明かす

 しかし、ブレイクは、映画界だけに限らず、女性たちはありとあらゆる環境下で男性から性的な嫌がらせととれる行為を受けており、まずはその事実を認識することが重要だと熱弁。

 「多くの女性たちは、(セクハラ行為が)あまりにも日常的に起こりすぎて、自分が遭遇した事態がどれくらい重大なものなのかという判断ができなくなっていると思います」としたうえで、「私も学生時代に卒業パーティのドレスを選びに行った洋服店での試着中に嫌な思いをしたことがあるし、不適切な行動をする映画監督にも出会いました。道を歩いていて急に男性にお尻を掴まれたことだって」と自分もこれまで、さまざまなセクハラに遭ってきたと明かした。

  

今回の騒動から世間が学ぶべきこと

 さらに、女性たちは男性から性的ハラスメントを受けることに慣れるべきではないと主張するブレイクは、今回の騒動から世間が学ぶべきことに言及。

 「この騒動について、女性たちが激怒していること、反乱がおきていること、セクハラ行為に立ち向かっていることはとても重要なことです。そして、被害者たちの体験談だけにフォーカスするのではなく、この問題を人間性全体に関わるものとしてとらえ、『こんなことは許されるべきではない』と声を上げることが重要なのです」と訴えた。

画像: 今回の騒動から世間が学ぶべきこと

  

 今回の騒動に対しては、ワインスタインと過去に一緒に仕事をしたことがあるたくさんの有名セレブたちが声明を出しており、ブレイクも「彼の悪事を知らなかった」とコメントしているセレブの1人。

 一部では、彼のセクハラは業界内では有名で、知っていながら口をつぐんでいた関係者もいると噂されていることから、「私は知らなかった」とあえて公にコメントを出しているセレブも多い。

 ワインスタイン本人は、今週水曜日(10月11日)、日に日に大きくなる騒動から雲隠れするかのように、「休養が必要だ」としてアリゾナ州のリハビリ施設に入所した。

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