アメリカのフロリダ州の警察官が、ドーナツについたグレーズド(砂糖)と覚醒剤を勘違いして、男性を逮捕した。

大好きなドーナツで逮捕

 「クリスピークリーム」ドーナツが大好きな60代のダニエル・ラッシングは、毎週水曜日に車でクリスピークリームへ行って、ドーナツを食べることが日課。
 そんな彼がある日、車でコンビニに寄ってから帰宅しようとしたところ、警察官に職務質問のため車を停められた。

 その付近ではちょうど薬物使用の通報があったこともあり、警察官がダニエルの車の中に落ちていた小さな白の破片や粉状のものを発見すると、すぐに薬物検査キットで調べはじめた。

 検査の結果、なんとその白い物体に薬物の陽性反応が。まさかの出来事にとまどうダニエルは、覚醒剤所持の容疑で逮捕された。

 しかし警察が覚醒剤と判断した白いものは、じつはドーナツについているグレーズド(砂糖)。
それにもかかわらず保釈金約25万円を支払うまでの約10時間、拘置所に入れられてしまったダニエル。

画像: 大好きなドーナツで逮捕

 後日、州の法執行機関によって再検査が行われたところ、ダニエルの車にあった白い物体は、薬物ではなく砂糖だということが解明され、身の潔白を証明できたが、この警察のミスでダニエルが受けた代償は大きく、一度ついてしまった逮捕歴が原因で仕事に就けなくなってしまったという。

男性に400万円支払い

 この不適切な逮捕に対してダニエルは市を訴えた結果、約410万円が支払われる判決が下され、市の警察官730人に対して正しい薬物検査キットの使い方の講習が実施されることになった。

 大好きなドーナツがきっかけでとんでもない事件に巻き込まれてしまったダニエル。さぞかしドーナツがトラウマになってしまったかと思いきや、今でも毎週水曜日には「クリスピークリーム」に行ってドーナツを食べるのだという。

 ただ、車の中で食べることは止めたそう。

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