世界中に店舗を持つ有名コーヒーチェーンのスターバックスが、マレーシアに新しく店舗をオープン。そのお店は、店員の声が全く聞こえない。その理由は一体?

 アメリカ・シアトル発のコーヒーチェーン店スターバックスといえば、落ち着いた空間にフレンドリーで明るい店員というイメージ。けれど、新しくマレーシアのクアラルンプールにオープンしたスターバックスは、ほかのお店と1つ違う点が。

世界一静かなスターバックス

 それは、聴覚障害者向け店舗として、耳の聴こえない障害を持った人たちがバリスタとして働いているということ。バリスタの13人中10人が耳に障害を持った人だという。

画像: 世界一静かなスターバックス

 手話が使えないお客さんは、オーダーシートに買いて注文。バリスタ同士も手話で会話しているため、店内はコーヒーを作っている音しか聞こえない。しかし、笑顔があふれるバリスタたちのおかげで、アットホームな空気が流れている。

画像: スターバックス史上初である聴覚障害者のストアマネージャーのモハマド。

スターバックス史上初である聴覚障害者のストアマネージャーのモハマド。

 この店舗は、障害を持った人でも社会の一員としてキャリアを築き、働く素晴らしさを知ってほしいという願いを込めて、手話通訳者協会の協力のもとオープンにこぎつけた。

 現在世界では、障害があることが原因で仕事に就くことが難しく苦しんでいる人は、まだ多く存在する。そんななか、スターバックスという影響力のある大企業が、このような活動を推進するのは大きな一歩。これをキッカケに、こうした動きが世界に広がっていくことを期待したい。

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