ある写真家が、人種について考えさせられる3枚の写真を掲載した。その写真が伝えるメッセージとは?

 カナダ人写真家のクリス・バックが、女性雑誌のO, The Oprah Magazineに3枚の写真を投稿した。何の変哲もない日常を写した写真だけれど、よく見てみると少し違和感を感じる。

画像1: もし「人種」が入れ替わったら?ある3枚の写真が伝える力強いメッセージ
画像2: もし「人種」が入れ替わったら?ある3枚の写真が伝える力強いメッセージ
画像3: もし「人種」が入れ替わったら?ある3枚の写真が伝える力強いメッセージ

 1枚目は、ラテン系女性にお茶をついであげるメイドの白人女性、2枚目は、棚に並べられた黒人少女の人形を眺める白人少女、3枚目はアジア人女性にフットマッサージをする白人女性が写されている。

 これらの写真はすべて、家のメイドはラテン系の女性、トイストアには白い肌の人形ばかり、ネイルやマッサージのお店はアジア人が働いているという、いまだに根強く残る人種の先入観を表現したもの。

 クリスは、この写真を撮影したことについて「白人の写真家としてこの写真を撮ることは、大きな責任だと感じました。アメリカに引っ越してきた時、人種のことについて人々があまりに話さないことに衝撃を受けました。人種差別の問題は長い間ずっと起きていることです」と話した。

 人種差別の問題は、ここ最近さらに議題に取り上げられ、積極的に解決していこうという流れが強くなっている。しかし、この写真を見て違和感を覚えるということは、まだまだステレオタイプは薄まっていないという証拠。このシンプルながら強烈な衝撃を与える3枚の写真は、改めて人種差別の問題について考える機会を与えている。

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