ロシア人の14歳モデルが中国のファッションウィークで13時間働き続けた結果、意識を失いそのまま死亡した。

 ロシア出身の14歳の新人モデルであるヴラダ・ジューバは、中国のモデル事務所と3ヵ月契約を結んで中国で活動を行っていた。先日、中国で行われていたファッションウィークで多くのランウェイを歩いたヴラダ。

 契約上では週に3時間のみの労働時間と約束されていたにもかかわらず、ヴラダはなんと13時間休みなしでショーに出演し、歩かされていたという。ヴラダの体力が限界に到達した日、ランウェイを終えた瞬間に意識を失い倒れ、そのまま病院へ運ばれ2日後に息を引き取った。

画像: 「奴隷のようだった」14歳モデルのヴラダ・ジューバ、13時間働き続けて過労死

 死因は過度の疲労と髄膜炎だと発表された。

病院に行くのが怖かった

 ヴラダは、仕事中によく母親に電話をしていたそうで、「ママ、本当に疲れた。睡眠を取りたいし、体の調子が良くない」と訴えていた。母親は病院に行くよう促すも、怖くて行くことができなかったという。

 ロシア側はヴラダを雇っていた中国のモデル事務所に、ファッションウィーク中のヴラダの労働状況についての詳細を求めている。

画像: 病院に行くのが怖かった

 関係者によると、ヴラダの契約には医療保険が入っておらず、奴隷のように働かされていたという。

 現在ファッション界では、未成年モデルの労働時間については厳しい規制がかかっており、アメリカ・ファッション協議会ではブランド側に18歳以下のモデルの雇用を避けるように促したり、ニューヨークの州の法律では18歳以下のモデルが深夜働くことは禁止している。

 このヴラダの件で、ファッション界でのモデルの労働時間について考え直すべきだという声がさらに強まっている。

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