日本でも「髪」にまつわる校則が話題になったばかりだが、海外でも同じように「髪」に関する校則が原因で転校を余儀なくされた生徒がいたことがわかった。

 つい最近、日本でも地毛が「茶髪」の生徒が「黒髪」に染めるよう学校側から強いられた問題が大きく取り沙汰されていたが、海外でも似たような事例が起きていた。

 今年9月、イギリス在住の12歳の少年がうしろで束ねた状態のドレッドヘアで登校したところ、学校側は髪を短く切ることを要求。しかし、少年とその母親がそれを拒否したために、最終的に転校を余儀なくされてしまった。

画像: イギリスでも「髪」に関する校則が原因でトラブル、転校を余儀なくされる

 これだけ聞くと少年側にも落ち度があるように聞こえるかもしれないが、この少年は決してオシャレ目的でドレッドヘアにしていたわけではない。

 というのも、少年とその家族はベジタリアンもしくはヴィーガン(菜食主義)、ドレッドヘア、ガンジャ(大麻)を「聖なるもの」として崇める「ラスタファリアン」というジャマイカ発祥の思想を信仰。少年にとってドレッドヘアはカルチャー的な意味合いが深いものだったのだ。

 この少年が通っていた学校は普通よりも厳しい規則が設けられていたというが、彼のおかれた家庭環境や文化を知らずに一方的に「髪を切れ」と要求した学校側を、少年の母親は「カルチャーを侮辱」と批判。

 ちなみにこの女性のほかの子供たちは過去にドレッドヘアが原因でトラブルになったことはないという。

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