ファッションブランドZARAの工場労働者が、服のタグにあるメッセージを隠して必死の訴えを伝えた。そのメッセージの内容とは?

 海外セレブからも愛用され、お手頃価格でトレンドアイテムが手に入れられることで人気のスペイン発のブランドZARA。世界中に店舗を持つZARAだけれど、イスタンブールのZARAで買い物をした女性が、買った服のタグに何やらメッセージを発見。

 そのメッセージには、ZARAの工場の労働者からの訴えが書かれていた。

「あなたが買ったその服は私が作ったけど、私は賃金が支払われていません」

画像1: タグにメッセージを隠して必死の訴え、ZARA工場労働者が伝えたかったことって?

 この労働者は、MANGOやNEXTなどのファストファッションメーカーに派遣を送る派遣会社Bravoに勤めていたけれど、2016年に倒産している。Bravoの社長が資金を持ち逃げして行方不明になってしまい、140人もの労働者が3ヵ月分の給料を支払われていない状況だという。

 現在Bravoの労働者たちは、change.orgというサイトで賃金の支払いの要求を訴えている。サイト内に書いてあるメッセージには、「私たちの手で各ブランドの製品を作り、彼らの多大な利益に貢献しています。ブランドが、私たちの仕事に対して敬意を払ってほしいと願っています」と語った。

画像2: タグにメッセージを隠して必死の訴え、ZARA工場労働者が伝えたかったことって?

ファストファッションが抱える闇

 ファストファッションブランドの工場労働者の訴えは今回が初ではなく、今までに何度も問題になってきている。低価格で服を提供するために、発展途上国での労働者が酷使されているという側面がある。

 今回、労働者の1人がタグにメッセージを隠したのも、なかなか届かない声をどうにかして伝えようとしたのだろう。この問題について、今のところブランド側はコメントを出していない。

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