オバマ元大統領が見せた「男気」とは?
現地時間の11月14日に発売のジョー・バイデン元米副大統領の著書「Promise Me, Dad」のなかで語られた、バラク・オバマ元米大統領とのあるエピソードに注目が集まっている。
バイデン元副大統領は、2015年に脳腫瘍を患っていた長男のボー・バイデンを亡くしたのだが、その際にオバマ元大統領から「治療費を肩代わりしたい」との申し出があったことを著書のなかで明らかに。
「お金は私が出そう。僕は(使えるお金を)持っている。いつか返してくれればいいさ」
ボー氏は米デラウェア州の司法長官を務めていたが、脳腫瘍を患っていることを理由に職を辞すこととなり、一家は経済的に苦しい生活を強いられることに。
莫大な治療費を支払うため、バイデン元副大統領は自宅を売ることも検討したが、オバマ元大統領にその話をした際に「それはしちゃいけない!君はあの家を愛しているじゃないか。そんなことをしてはダメだ」と諭され、上記の提案をされたという。
オバマ元大統領とバイデン元副大統領は任期中から非常に仲が良いことで知られ、退任演説ではオバマ元大統領がバイデン副大統領のことを「兄」と呼ぶ場面も。また、バイデン元副大統領が長男の病気のことを家族以外の人に初めて話したのが、オバマ元大統領だったという。
実際にバイデン元副大統領がオバマ元大統領からの申し出を受けたかはわからないが、“真の友情”というべき2人の絆に多くの人たちから感動の声が上がっている。