イギリス王室のヘンリー王子との婚約が正式発表された、女優のメーガン・マークルについて、あるイギリスの日刊紙が「妻にふさわしくない」と衝撃の発言をした。

「王子の妻にはふさわしくありません」

 17世紀から発行されているイギリスの歴史ある日刊紙The Spectator紙の公式ツイッターが、世界中が祝福ムードに包まれるヘンリー王子とメーガン・マークルの婚約発表について、衝撃のツイートを投稿した。

画像: The Spectator on Twitter twitter.com

The Spectator on Twitter

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「ウォリス・シンプソン(※1)がそうだったように、メーガン・マークルはヘンリー王子の妻にふさわしくありません。彼女には離婚歴があり、ヘンリー王子の祖母はイギリス国協会(※2)の首長です」

※1:アメリカ国籍の一般人女性。エリザベス女王の叔父にあたるエドワード8世は、離婚歴がある彼女と結婚するために王位を退位した。
※2:エリザベス女王が首長を務める教会で、離婚が認められていない。(婚姻無効は認められる。)

 このツイートに対して、「最低。どっかいけ」「人の幸せを踏みにじるな」など、想定内ともいえる批判が殺到。
 批判コメントを残す人のなかには、『ハリー・ポッター』シリーズの原作者であるJ.K.ローリングの姿も。

 J.K.ローリングはThe Spectator紙のツイートに、離婚経験者を支持するという意味の「# TeamDivorcee」というハッシュタグをつけて返信。たった2つの言葉ながら、同紙に対する批判とメーガンへの支持をはっきり示した。

J.K. Rowling on Twitter

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離婚歴のある人との結婚はタブー

 イギリス王室の歴史を振り返ってみれば、離婚歴のある人との結婚はタブーとされてきた。

 これは、イギリスの国王・女王が首長を務めているイングランド国教会は、正式には離婚を禁じているから。

 エリザベス女王の叔父であるエドワード8世は離婚歴のある一般人女性と結婚するために王位を捨てた。
 またエリザベス女王の妹マーガレット王女も、離婚歴のあるピーター・タウンゼント大佐との結婚を望んでいたが、王位継承権や王族としての年金受給権のはく奪を迫られ、泣く泣く大佐との結婚を諦めた。

画像: 離婚歴のある人との結婚はタブー

 こうした歴史があったなかで、今回、ヘンリー王子が離婚歴のあるメーガンと婚約できたこと、そしてそれをイギリス国民の大半が祝福していることは、イギリス王室内での時代の変化を象徴している。


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