実話を題材にした「非日常的な日常」の危険性を訴えるために作られた絵本が伝えたいこととは?

実話が題材の絵本「いい人」

 以前フロントロウでもご紹介した、子供たちの教育などを支援する「ユース・アンバサダー・プログラム」がつくった、実際に起きた残酷な現実を描いた絵本。

 この絵本の中から、物語を1つご紹介します。

画像1: 実話が題材の絵本「いい人」

「お母さんがどうやって「いい人」を決めているのかわかりません」

「7年の間でお母さんは4人の男の人と5人の子供をつくりました」

画像2: 実話が題材の絵本「いい人」


「そしてお母さんは「いい人」だと思う人と結婚しました」

「その人はコカイン中毒で、いつもクリスマスプレゼントや誕生日用のお金を盗みます」

画像3: 実話が題材の絵本「いい人」

「ある日、「いい人」は、コカインを買うお金がなかったから私のお姉ちゃんを殴りました」

「私は家の外に座ってお姉ちゃんが助けを求めているのを聞いていました」

画像4: 実話が題材の絵本「いい人」

「「いい人」は私の大好きな人たちみんなを追い出しました」

「そして今、私は毎日、孤独におうちにこもっています。「いい人」と一緒に」

画像5: 実話が題材の絵本「いい人」

物語の背景

 この絵本の題材となった作者は、シングルマザーの母が22歳の時に生んだ末っ子。大人しくて純粋で世間知らずだった作者の家族は、母親が結婚した薬物中毒の男性によって崩壊された。
 その男性のせいで毎日泣いている母親はそのストレスを兄弟たちにぶつけ、再婚した男性もまた、兄弟たちに暴力をふるった。
 作者が8歳の時には、男性は兄妹を1人ずつ家からも家族からも追い出し、最後には作者1人が家に取り残されてしまったのだという。

 そんな作者が訴える悲痛な物語を通して、現代社会で起こる残酷な現実の存在を教えてくれた。

画像: Welcome To My Neighborhood - The Good Man www.youtube.com

Welcome To My Neighborhood - The Good Man

www.youtube.com

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