直前特集！第75回ゴールデン・グローブ賞、注目すべき作品って？

映画の部

『シェイプ・オブ・ウォーター』

　第74回ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した『シェイプ・オブ・ウォーター』は、作品賞や監督賞を含め7部門に最多ノミネート。メガホンを取るのは、『パシフィック・リム』で知られる名匠ギレルモ・デル・トロ。

　一人の孤独な女性と水の中に生きるモンスターとのラブストーリーが素晴らしい映像と共に描かれる。今回のライバル作品で、6部門にノミネートされ、トム・ハンクス×メリル・ストリープという豪華主演に迎えた社会派ドラマ『ペンタゴン・ペーパーズ／最高機密文書』と、どのようなバトルを見せるのかも注目。

『君の名前で僕を呼んで』

　すでに2018年アカデミー賞の有力候補とも言われている『君の名前を僕で読んで』は、北イタリアを舞台に、家族と休暇中の若き青年と、大学教授である青年の父が招待した大学院生との男性同士のひと夏の恋愛を描いたもの。

　17歳の青年には『インターステラー』のティモシー・シャラメット、24歳の大学院生には『コードネーム U.N.C.L.E.』のアーミー・ハマーが演じる。

『オール・ザ・マネー・イン・ザ・ワールド（原題）』

　世界で初めて億万長者に認定された石油王ジャン・ポール・ゲティの孫が誘拐された実在の事件を、『オデッセイ』のリドリー・スコットが映画化。この作品、じつはノミネートされるに辺り大きなトラブルにぶち当たっていた。

　この作品の当初の主役はセクハラ行為で騒がれたケヴィン・スペイシーだった。公開目前でのスキャンダルだったため、お蔵入りもウワサされたけれど、監督は素早く代役のオスカー俳優のクリストファー・プラマーで撮影を開始し、短期間で見事公開に間に合わせた。その早業が功を奏するのか。

ドラマの部

『ビック・リトル・ライズ〜セレブママたちの憂うつ〜』

　2017年に行われた米テレビ界のアカデミー賞「エミー賞」で、16ノミネーションを獲得し、結果最多の5冠に輝いた『ビッグ・リトル・ライズ〜セレブママたちの憂うつ〜』。カリフォルニアの絶景エリア「モントレー」に暮らすセレブママたちの生活に隠された嘘やヒミツを暴いていくミステリーには、多くの海外セレブもハマるほど社会現象になった。

　オスカー女優のニコール・キッドマンやリーズ・ウィザースプーンなどの文句なしの演技力や、家庭内暴力やいじめなどと、さまざまな問題提議でも話題に。

『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』

　『ビック・リトル・ライズ〜セレブママたちの憂うつ〜』と並んでエミー賞で最多5部門を獲得した『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』は、近未来のアメリカを舞台に「性奴隷」をテーマに描いて世界に衝撃を与えた。

　米Huluにて配信されると、多くの賞を総なめし、批評家たちから大絶賛を受けた話題作。

『THIS IS US 36歳、これから』

　ドラマ『プリズン・ブレイク』の2倍の視聴率を獲得し、全米異例の大ヒットを記録した『THIS IS US 36歳、これから』は、映画『ラブ・アゲイン』の監督ダン・フォーゲルマンが製作総指揮・企画・脚本を担当している。

　誕生日が同じ36歳の男女を、恋愛・家族・仕事など誰もが共感できる視点から描いた心温まるヒューマンドラマ。

　第75回ゴールデン・グローブ賞現は、地時間1月7日（日）に開催される。