第75回ゴールデン・グローブ賞に登場した映画『ラ・ラ・ランド』の女優エマ・ストーンのメイクにはある重要なメッセージが。

黒ドレスに映える3色メイク

 この日、同アワードに出席したほとんどの女優や俳優たちと同様、これまで長年に渡り映画界に蔓延してきたセクハラや性差別に抗議する目的で黒いドレスを身に着けてレッドカーペットに登場したエマ。

画像: エマは、「タイムズ・アップ(#Times’ Up)」運動の一環として、自身が映画『The Battle of The Texes(原題)』で演じた伝説の女性テニス選手ビリー・ジーン・キングを同伴。

エマは、「タイムズ・アップ(#Times’ Up)」運動の一環として、自身が映画『The Battle of The Texes(原題)』で演じた伝説の女性テニス選手ビリー・ジーン・キングを同伴。

 ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)のレース素材のワンショルダードレスに合わせた、エマのメイクを彩ったのは、深みのあるエメラルドグリーンのアイシャドウにパープルの口紅、そして目の内側のキワと眉下に入れられたホワイトのシマ―入りのハイライト。

画像: 黒ドレスに映える3色メイク

 このグリーン、パープル、ホワイトという配色にはじつは特別な意味が込められている。

 エマのメイクを担当したセレブ御用達メイクアップ・アーティストのレイチェル・グッドウィンは、自身のインスタグラムで、このメイクのインスピレーションとなったいくつかのイメージのコラージュを公開。

 この3色は、20世紀初頭のイギリスで活性化した婦人参政権運動の参加者たちが当時シンボルカラーとして身に着けていたもの。

 レイチェルは、「女性の社会的地位の向上や団結をサポートするという想いを込めました」とコメントし、英女性活動家エメリン・ぺシック・ローレンスの「パープルはみなさんもご存じの通り、王族の色。自由と威厳に満ち溢れた、すべての婦人参政権論者たちの血管を流れる高貴な血の色でもあります。ホワイトは、プライベートと公の場におけるクリーンさや純粋さを表し、グリーンは希望の色です」という言葉をシェアした。

 事前に当日のメイクについて打ち合わせをした際、レイチェルから3色が持つ意味合いを説明されたエマは、とても興奮した様子でレイチェルのアイディアに賛同していたという。

 レイチェルは米Allureに対し、「フェミニストと言えば真っ赤な口紅で力強いイメージを表現するというのが定番ですが、もっと別のユニークな方法で、メイクに意味を持たせることを目指しました」と語っている。

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