アメリカの高校生が校内に銃を持ち込んだことをSNSに投稿し、学校に大混乱を引き起こした。

銃を持ち込む生徒が後を絶たない

 今月1月16日、フロリダ州のプラント・シティ高校に通う14歳の少年が、校内に拳銃を持ち込んだ容疑で逮捕された。

 放課後に別の男子生徒とケンカになった少年は、騒ぎを聞きつけた学校の職員が駆けつけるとその場から逃走。その後、少年は駆け付けた職員に取り押さえられ、所持品を検査した結果拳銃が見つかった。

画像: 銃を持ち込む生徒が後を絶たない

 郡保安官の報告によると、逮捕された男子生徒のリュックサックの中には10個以上の弾丸が入った拳銃のほかに、麻薬に関連する道具も入っていたという。

別の高校でも同様の事件

  フロリダ州ではここ最近高校生が学校に銃を持ち込む事例が多発しており、昨年12月には同州のレイクウッド高校に通う男子生徒が、拳銃所持の容疑で逮捕された。校内で銃を見せびらかす動画を人気SNSアプリのスナップチャットに投稿したことがきっかけだという。

画像: Student arrested after gun is found in dumpster near Lakewood High School/ ABC Action News youtu.be

Student arrested after gun is found in dumpster near Lakewood High School/ ABC Action News

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 この動画を見た複数の生徒が、学校に常駐する警官に報告したことで事件が発覚。常駐警官はすぐに警察署へ通報し、学校側は全校生徒を帰宅させずに学校内に避難させる処置をとることに。

 その後、駆けつけた警察官が動画を投稿した男子生徒を拳銃所持の容疑で逮捕。ちなみに仲間の男子生徒1人も同じ容疑で逮捕され、2人とも重罪に問われている。

 警察の調べによると、逮捕された生徒2人は動画投稿後、学校近くのゴミ収集箱に銃を投棄したそうだが、彼らがなぜ校内に銃を持ち込んだのかは明らかになっていない。

未成年の銃所持は違法

 アメリカは銃社会とはいえ連邦法でライフル銃の所持は18歳以上、拳銃の所持は21歳以上と定められている。

 実は2つの事件が起こったフロリダ州は、アメリカ国内でも特に銃規制の緩い州と言われることも多く、2016年には、LGBT+が多く集まるナイトクラブを狙った銃乱射事件が起きた。

画像: 未成年の銃所持は違法

 事件が起きるたびに規制強化が求められているものの、自らの身を守るために所持している人が多く、なかなか実現には至っていない。

 フロリダ州では銃を購入する際に身分証の提示と犯罪歴の確認が義務付けられているにも関わらず、未成年の銃所持事件が増加傾向に。そのため、未成年に対する銃対策が早急に求められている。

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