グラミー賞で、ジャネール・モネイとケシャが披露したスピーチとパフォーマンスで訴えた、セクハラ騒動への抗議と女性の団結に称賛の声が殺到している。

女性の団結とその答え

 グラミー賞では、多くのアーティストが「白バラ」を持ったり、ゴールデン・グローブ賞での「Time’s Up」のピンバッチを着けたりして、セクハラ騒動への抗議と団結を訴えた。

画像1: 女性の団結とその答え

 これに関連して、女優兼シンガーのジャネール・モネイが、音楽業界をはじめとしたあらゆる業界で女性が直面する問題について、その解決に向けた力強いスピーチを披露した。

画像2: 女性の団結とその答え

 この全文訳はコチラ。

「アーティストとしてだけではなく、女性として、私は今夜この場にいる、音楽業界を作り上げているアーティストやライター、アシスタント、広報、CEO、プロデューサー、エンジニア、そしてこの仕事にかかわるすべての女性たちと団結を表明できたことを光栄に思います。私たち女性は、娘、妻、母親、姉妹であり、人間でもあるのです。あなたたちの敵ではありません。しかし私たちは真剣なのです。私たちを黙らせようとしている方へ、ふた言贈ります。『タイムズ・アップ(時間切れ)』と。
賃金格差の時代は終わったのです。差別や、あらゆる種類のハラスメント、そして権力の乱用の時代は終わったのです。これはハリウッドやワシントンだけではなく、この業界でも起こっていることだから。
私たちには、文化を揺さぶる力を持っているなら、私たちに良い扱いをしてくれない文化を取り消すこともできるのではないでしょうか。女性と男性が協力し音楽業界が一丸となって、より安全な職場環境と、平等な賃金をすべての女性に与えられるようにコミットしようではありませんか」

ハラスメント被害者であるケシャが登場

 多くの人々の心を打つジャネールのスピーチに続き、彼女が紹介したのは、シンガーのケシャ。

 ケシャは、多くのセレブがセクハラを告発した昨今よりも3年以上も前の2014年に、自身のプロデューサーであるドクター・ルークから、約10年もの間、性的暴行・精神的な虐待を受けてきたことを告白したハラスメントの被害者。

画像: ハラスメント被害者であるケシャが登場

 同年に、ケシャが起こした彼のレーベルとの契約解除を求める裁判は2016年に敗訴。この裁判のせいで、ケシャは昨年の8月まで音楽活動が制限していた。

 そんな彼女が披露したパフォーマンスには、シンディ・ローパー、カミラ・カベロ、アンドラ・デイ、ジュリア・マイケルズ、ビービー・レクサという5人の女性シンガーが参加。

 5人とコーラス隊とともに、ケシャは自身の苦難からの復活劇が描かれたシングル「プレイング」を歌い、泣き崩れそうになりながらパフォーマンスしたケシャに、最後は全員が抱き合う感動のステージとなった。

画像: Kesha, Camila Cabello - Praying (Grammy 2018 Performance) www.youtube.com

Kesha, Camila Cabello - Praying (Grammy 2018 Performance)

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 このパフォーマンスの後、ケシャは自身のTwitterで、同曲から「私をここまで強くしたあなたに感謝している」という歌詞を引用し、「グラミー賞に、そして私とステージに立ってくれた女性たちに、これまでサポートしてくれたすべての人に感謝します」と感動のステージを振り返った。

画像: kesha on Twitter twitter.com

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 ジャネールのスピーチと、ケシャたちのパフォーマンスは、広がるセクハラ騒動への抗議に対する団結に答える、希望をのぞかせる感動的なものとなった。

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