ファッション業界では生着替えが普通? しかし、昨年から活発化しているセクハラ撲滅の流れを受けて、その当たり前が変わろうとしている。

 先日、開幕したばかりの「ニューヨーク・ファッションウィーク(以下NYFW)」で、モデルの人権を守るためのある取り組みが実施されることがわかった。それは、ショーに出演するモデルたちが使う「更衣室」の設置。

画像1: 21歳ベラ・ハディッドがカメラの前で「生着替え」…モデルの人権が問題に

 実は、これまでほとんどの会場にモデル専用の更衣室がなく、ショーに出演するモデルたちはカメラマンなど大勢の人たちが見ているなかで着替えなくてはならなかった。

 しかし、昨今の「Me Too」や「Time's Up」といったセクハラ撲滅運動の流れを受け、アメリカのファッション協議会がモデルの人権を守ることを目的とする団体と協力し、すべてのデザイナーやカメラマンなどにモデルのプライバシーが守れる会場を選ぶよう指示。

 それにより、NYFWの人気会場のひとつで今回初めてモデル専用の更衣室を用意することが決まった。

 ちなみに、モデルたちの「生着替え」は以前より問題視されており、過去には人気モデルのベラ・ハディッドが着替え中の写真をカメラマンに撮影されかけたことを、同じくモデルで姉のジジ・ハディッドが過去に英Vogue誌のインタビューで語っている。

画像2: 21歳ベラ・ハディッドがカメラの前で「生着替え」…モデルの人権が問題に

 「以前、パリで行われたショーのバックステージで、どういうわけか女の子たちが着替えをしている最中の写真をカメラマンが撮影することが許されていたの。腹が立ったわ。ほんと気持ち悪い。私の妹(ベラ)が隣で着替えをしていたの。だから、『もしあなたがカメラを下ろして私の妹の写真を撮るのをやめなかったら、あなたを捕まえて、カメラを奪い、床に叩きつけてやる』って言ってやったわ」

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