米フロリダの高校で19歳の元男子生徒が銃を乱射して17人が死亡。アメリカの学校で発砲事件が起きるのは、今年に入ってからすでに18回目。セレブ界では銃規制に対する訴えが強まっているが。

生活の身近に「銃」があるアメリカ

武装することが憲法で権利として保障されているアメリカ。セレブの発言からも、地域によっては銃と共に育つことがアメリカの"普通"であることが分かる。

ブラッド・ピット

「僕の地元では、先祖の武器を継承する通過儀礼があるんだ。兄は父の銃をもらった。僕は幼稚園生の時に祖父のショットガンをもらったよ」ー2014年にRadio Timesにて

ジョニー・デップ

「自分が子供のころは、並べた缶をライフルやハンドガンや時にはサブマシンガンで撃つ遊びをしていた。ただ当時はもっと控えめな環境で、人を撃ったりなんてなかったし、撃つのも缶や瓶だったよ」-2009年にStarPulseにて

銃規制「賛成派」のセレブたち

 銃による悲劇があとを絶たないなか、アメリカでは銃規制を求める声が年々強まっている。とくに大きな事件が起きた直後は議論が過熱し、今回フロリダの高校で起きた銃乱射事件後にも「Gun Control Now(今すぐ銃規制を)」という言葉がツイッターで世界トレンド入り。以下は、今回の事件後に投稿された、銃規制を求めるセレブからのツイートの一部。

リース・ウィザースプーン

「また新たに学校で発砲事件があったことに心を痛めている。2018年は45日しか経っていないのに、これで18回目の事件。銃による無意味な暴力を防ぐために、もっと行動が必要です」

ジュリアン・ムーア

「1月からアメリカの学校で起きた18件目の発砲事件。なんて悲痛なことなの。この国の銃に対する法律が変わるためには、どこまですればいいの?」

エレン・デジェネレス

「この国にはびこる学校での銃乱射事件がなくなるまでは、どんな言葉も、行動も、法律も十分じゃない」

キム・カーダシアン

「学校で子供や先生の安全を保障することは私たちの務め。祈っても実現できない。行動で実現するの。アメリカ人をこの無意味な銃による暴力から守るために、国会は仕事をしてください」

ルーシー・ヘイル

「まだ十分じゃないの!?今すぐに銃規制が必要。私たちは、罪のない命が失われることに心を痛めうんざりしているの。国が私たちを守れないことを悲しく思う。そしてアサルトライフル(=全自動射撃能力を持つ自動小銃)は禁止されるべきだと立ち上がって言えない人たちには心底うんざりしている」

 アメリカでは記憶に残る1999年のコロンバイン高校銃乱射事件をはじめ、近年数多くの銃乱射事件が起きている。今回のフロリダでの高校銃乱射事件前にも、多くのセレブが銃規制を強く訴えてきた。

レディー・ガガ

「民主党と共産党。銃規制のために団結しましょう」
ー2017年にツイッターにて

ロバート・デニーロ

「銃の規制はあるべきだ。誰だって銃を手に入れられるなんておかしいだろ」
ー2012年にNew York Magazineにて

ウーピー・ゴールドバーグ

「私は銃を持っています。(中略)自動小銃をなくすことに反対する人がいるのが理解できない。自動小銃には、殺す以外の役割はないんだから。これまで起きた事件の多くで自動小銃が使われているし。戦争にいる人以外で、あんな武器を持つ必要がある人はいないわよ」
ー2016年にThe Viewにて

ブレイク・ライヴリー

「銃による暴力は防ぐことができる。祈ることもできるけど、(法律で)変化を制定できるの」
ー2017年にインスタグラムにて

ジャスティン・ビーバー

「(もし自分が米大統領なら)銃に関する法律をどうにかしたいね。銃を所持している人がほとんどいない僕の故郷のカナダでは、銃による犯罪もない。つまり、銃規制が解決の糸口だということ。アメリカでは自分の身を守るために銃を所持する人が多いけど、結果的に愚か者に武器を与えることになっている」
ー2015年にCliqueにて

銃規制「慎重派」なセレブたち

 一方で、国民が銃を持ち自衛する権利を保障するアメリカ合衆国憲法修正第2条の改正に対して慎重的な意見もある。

ブルース・ウィリス

「権利章典の中から何かを取り除きバラバラにしたら、すべてがほどけてしまうんじゃないかと恐れずにいられない。ひとつを取り除いたり、ひとつの法律を変えたら、権利をまるごと奪われるかもしれなくないか?」
ー2013年にAP通信にて

サミュエル・L・ジャクソン

「さらなる銃規制は答えではないと思う。私はみんなが銃を持っている南部育ちだが、誰のことも撃たなかったからな。こういった事件は、命の尊さを教えられていない人間たちが原因なんだ」
ー2012年、Los Angeles Timesにて

チャック・ノリス

「暴力的な事件が減ってほしいとは思っている。とはいえ、そのために憲法修正第2条の権利を犠牲にしたいとは思わない」
ー2013年にNewsBustersのコラムにて


 セレブ界でさえ意見が分かれている銃規制問題。そして議論が進まないまま、またしても起きてしまった悲劇。今回のフロリダでの事件が銃規制の議論を加速させるかどうかは、今後のアメリカの動きを見ていくしかない。

追記:銃による暴力対策に取り組む米団体Everytownが「2018年で18回目」という数字と共に発表した学校での発砲事件のデータは、事故や自殺も含めた数。被害者が出た銃撃事件に絞ると2月14日のフロリダの事件が2018年で8回目となる。

This article is a sponsored article by
''.