難病に指定されている自己免疫疾患の全身エリテマトーデスの治療の一環として、2017年夏に腎臓移植手術を受けたシンガーのセレーナ・ゴメス。彼女のドナーとなった親友で女優のフランシア・ライザが、最新のインタビューでこれまであまり語られなかった移植手術の詳細について明かした。

「ドナーのほうが大変」

 米トーク番組『ハリー』に出演したフランシアは、じつは、レシピエント(受給者)となったセレーナよりもドナーとなった自分のほうが術後の回復に時間がかかったと彼女側の観点から告白。

 セレーナの危機を知り、みずから臓器提供を名乗り出た彼女。実際に手術を受けてみると、事前に医師から説明は受けていたものの、腎臓摘出手術からの回復に至るまでは思っていたよりも壮絶だったことを明らかに。

画像: 「ドナーのほうが大変」

 「ドナーのほうが大変なの。だって、彼女は体にとって必要なものを得ている一方で、私は本来失う必要のない物を失ったんだから。彼女はすぐに元通りの生活に戻ったけど、私のほうは困難に直面したわ」と自身の体験を語ったフランシアは、手術により体に4つの傷跡が残ったことも告白。「腹腔鏡手術だったわ。帝王切開による出産を経験したお母さんたちの気持ちが私には分かる。でも、手術後にすぐ子育てを始めるなんて私には考えられない。本当にすごいことよね!」としながら、「私は誰かに手伝ってもらわないと立ち上がることすらできなかったもの。シャワーも浴びられなかったし、本当に誰かに助けてもらわなければ動くことができなかった」と当時の状況を明かした。

水着姿のフランシアの腹部には確かに手術痕が。

  

一番辛かったこと

 普段からアクティブなフランシアにとって、日常生活の単純な動作にも痛みを伴う状態が2ヵ月余りも続いたことはとても辛かったそう。

 「運動は絶対にNGで、私に許されていたのは歩くことぐらいだった。犬を飼っているんだけど、当時は、一緒に散歩に行ってコーヒーを飲むっていう日課が再開できる日を心から楽しみにしてた」と当時を振り返っている。

 その後、時間の経過とともに無事回復したフランシアは、まず、ヨガなどリラックスして楽しめる運動をスタートし、秋頃にはスポーツジムでのトレーニングに復帰。大好きなエクササイズを再開できた喜びから、その風景をインスタグラムで公開していた。 

Happy to be back

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腎臓を失った代わりに手に入れたもの

 臓器提供により体の一部を失ったフランシアだが、もちろん自分自身の決断を後悔しているわけではなく、むしろ誇りに思っている。

 親友であるフランシアに手術を経験させ、腎臓をもらうことを心から申し訳なさそうにしていたというセレーナについて、フランシアは「セレーナは家族でもない友人の私にそんなことをさせたことをすごく心苦しく思っていたみたい。でも、今は、私たちは家族同然。だって彼女には私の血が流れているんだから」と、セレーナとは移植手術を通じて友情を越えた家族のような深い絆で結ばれたと話している。

 彼女のこの言葉を証明するかのように、セレーナも手術後にファンに向けて公開したメッセージの中でフランシアのことを「シスター」と呼んでおり、フランシアへの心からの感謝の気持ちを伝えていた。

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