ブロードウェイで『ファインディング・ネバーランド』や『ヘアスプレー』などのミュージカルに出演しながら、人気海外ドラマ『グリー』でウィル・シュースター役を務め一気にその名を世界に知らしめたマシュー・モリソンが、日本で初となるソロライブを開催。
同公演は1日2回公演で、1部はブロードウェイ/アメリカンソングブック バージョン、2部はブロードウェイ/ポップヒッツ バージョンと、公演によってがらりとセットリストが変わるプレミアムなショー。
1部では開演して曲がはじまると、スーツ姿のマシューがステージではなく客席の間から登場。そしてファン1人1人と目を合わせながらステージへ向かい、出だしからファンサービスたっぷりでファンの心をわしづかみ。
そしてステージに立ったマシューは、「どうもありがとう」と日本語を披露し、「音楽は言葉や国境も越える愛なんだ」とファンに挨拶をした。
公演中盤には、なんとマシューは海外でも知られている日本の曲「上を向いて歩こう」を日本語でサプライズ披露。これには会場にいたファンから大きな歓声があがり、サプライズに大喜び。マシューはすべて日本語で歌うという緊張感からか、伴奏中に十字を切るというおちゃめな仕草も見せた。
さらにこの公演では、『グリー』ファンにはたまらない人が登場していた。それは、『グリー』で毎回ピアノの伴奏をしていたブラッド・エリス。ブラッドは今回の公演でピアノ奏者として参加しており、友人でもあるマシューとのやり取りもみせ、彼のことを「本当にジェントルマンでいい人なんだ」とべた褒め。
公演も終盤となり、圧巻だったのはミュージカル『ヘアスプレー』のメドレー。ブロードウェイで同作に出演したマシューは、「『ヘアスプレー』のことを知らない人もいるかもしれないけど、8分ですべて説明するよ」という言葉を残すと、そこからは自身で解説を入れながら歌って踊る迫力満点のパフォーマンスを披露。
またこの公演中には先日他界したパック役のマーク・サリングと『グリー』の劇中に2人で披露した「サムウェア・オーバー・ザ・レインボー」を、東京に住む自身の友人と一緒に披露するという特別な演出も。
そのほかにもマシューが憧れていたという映画『雨に唄えば』のジーン・ケリーになりきり傘を使ったパフォーマンスを披露したりと、エンターテイナーのマシューならではのショーとなった。
アンコールでは、元々1部のセットリストにはなかった「レット・イット・ビー」と「ヘイ・ジュード」のマッシュアップを特別に披露し、最後はスタンディングオベーション。そんな会場を見てマシューは声援に応えるように会場に手を振りながら、「東京、素晴らしかったよ」と言いステージを後にした。
今回マシューが行った日本でのソロコンサート「マシュー・モリソン・イン・コンサート」の様子は、3月31日(土)17時~WOWOWライブにて放送が決定。今回の放送では、1部と2部をミックスして放送される予定となっている。