4月6日に日本公開される映画『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』で主演を務めるドウェイン・ジョンソンにインタビュー。映画のことや、撮影秘話、さらにはロック様の思春期に至るまで聞きました。

『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』
まさかの超絶大ヒットについて

 『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』は、全米公開3週目にしてあの『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』から週末No.1の座を奪った異例の大ヒット作。

画像1: 『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』 まさかの超絶大ヒットについて

 全世界累計興行収入が約990億円の同作は、『ワイルド・スピード』シリーズを超えて、ドウェイン・ジョンソン史上No. 1ヒット作になっている。

 主演のほか、製作総指揮も務めたドウェインは、このヒットについてこう語った。

 完成した本編を初めて観たとき、特別な作品が完成したと実感したよ! VFX(CGやデジタル合成など)がすごくクールで楽しいものに仕上がっていた。また、1995年に公開されたオリジナル版『ジュマンジ』のスピリットを継承しながら、僕たち大人の役者が10代の役を演じているという新たなひねりを加え、新世代に作品を届けられることが出来た部分が非常良かったと思う。ストーリーも、楽しさだけではなくて、気分が高揚するような素敵なラストを迎える点も良かったんじゃないかな。
 とくに今の社会は暗い空気感があるから、だからこそ大きなスクリーンで楽しい気持ちになることが大切だと思う。
 だから大ヒットの要因は様々なアイディアと、みんなが求める楽しい作品のコンビネーションじゃないかと感じているよ。

画像2: 『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』 まさかの超絶大ヒットについて

45歳のドウェインが高校生役を演じる
―その心境は?

 劇中では、内面が気弱なゲームオタクの高校生が、ゲームの世界でドウェイン演じる勇敢で無敵なムキムキ冒険家に変身する。

 体はそのままでも、心は内気な高校生という役柄で、苦労した点についてもドウェインは自身の思春期を振り返りながら語ってくれた。

 二面性を持つキャラクターを演じられて最高だったよ!(僕が演じたのは)ナーバスで不安定な10代の少年役なんだけども、誰しもがこんな時期を過ごしたことがあると思うんだ。自分自身も、13歳ですでに体重は100㎏越え、身長も180cm。10代の頃は、髪型はアフロだったし、ヒゲは半端な生え方をするし、ニキビに苦しんでいた少年だった。
 でも12歳の頃は、身長が高いけどひょろっとしていて、顔の造形が柔らかめだったから中性的に見えたのか、「女の子?男の子?」と聞かれることが多かったんだ。
 
 だから気弱な少年とは正反対の、最強のキャラクターを演じられることは非常に楽しかったよ。ただ撮影まで気づかなかったんだけど、すべてのシーンで常に何かに怯える10代の少年でありながらも、同時に非常に能力が高くて強いゲームキャラクターを演じるみたいな、2つの感情を表現しなければいけなかったんだ。やるべきところはしっかりと片付けるという気持ちも表現しないといけなくて、使ったことのない筋肉を使うような感覚だった。監督と共にその部分を表現する事が大きな挑戦だったと感じている

画像: 45歳のドウェインが高校生役を演じる ―その心境は?

役柄について熱く語ったドウェイン
思春期の悩みを通して伝えたいこととは?

 『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』は、自分の外見が他人のものに変わることで、自分の長所や短所に気が付き、コンプレックスを克服していくというサイドストーリーもある。こうしたことについて聞かれたドウェインは、思わず「すごく良い質問」だと絶賛。

 すごくいい質問をありがとう。(この映画で)世界中の観客が受け取ってくれた1番のメッセージは、『ありのままの自分でいいんだ、人と違ったって大丈夫なんだ』ということなんじゃないかと思う。
 とくに10代の思春期の頃は不安な気持ちが多い。学校にはイケてるグループがいて、その一員になりたいとか、自分もイケてる方がいいなとか、人に好きになってもらいたいとか、愛されたいとか、友達は多い方がいいよなとか、やっぱり何か発言するにしても、その場にハマるようなことをいいたいとかいう気持ちがどうしても強いはずです。
 この映画の冒頭は、まさにみんな同じような不安を抱えていて、今の自分がひとつのバージョンだとすれば、それに決して満足していない、「これじゃないんだよな」とみんな思ってしまっていているけど、映画が終わるころにはみんなが「ありのままの自分でいいんじゃないか」って思えているというのが、僕はすごく素敵なメッセージだと思う。
 人と違っていても、何かを怖いと思っていても、不安を抱えていても、クラスで一番イケてなくても、1番人気があるわけじゃくともいいんだと。それってじつは大人にも当てはまるよね。
 大人になってもみんな同じようなことで葛藤するわけだし、「ありのままの自分でいいんだ」っていう風に思えるってこと自体、すごくパワフルな力強いことだと思う。
 
 僕自身もキャリアを積んでハリウッドに転向した頃に同じような経験をしていて、そんな経験があったからこそ『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』の物語は僕にとって、とても特別なものだし、いろんな形で自分に通じるものがあるんだ。
 僕は元々プロレスラーとして幸運なことに人気を得ることが出来て、『スコーピオン・キング』あたりからハリウッドに進出した。ちなみに最後のプロレスラーとしての試合の1つは東京で行われてすごく盛り上がったんだ。
 その半年後くらいには、キャリアを移行して、映画にフルタイムでかかわるようになったんだ。最初の頃は、レスラーとしての自分は封印すべきだとか、俳優に転向するにあたってレスラー時代の話をしないほうがいいとか、ザ・ロックの愛称で親しまれているけど、ドウェイン・ジョンソンという本名を名乗ったほうがいいとか…僕はその頃、29歳か30歳くらいだったのに、10代の子供みたいに「自分はいったい誰なんだ」「今の自分じゃ足りないのか」という悩みを経験した。
 だからこそこの脚本と映画というのは、すごく自分に響くものがあったよ。時間はかかったけど、最終的に「ありのままの自分でいいんじゃないか」と思えるようになった。レスラー時代の自分も誇らしいと思っているし、レスラーとして世界中旅をできたことも素晴らしい経験になったし、ザ・ロックっていう名前も、イケてると思うし、そういう経験をしているからこそ、みんなにもこのメッセージを(この映画から)感じてほしい。
 
 「ありのままの自分でいいんだ」ということで、自分自身でいられることはすごく強いことで、それ自体が能力なんだっていう風に感じてほしい。

画像: 役柄について熱く語ったドウェイン 思春期の悩みを通して伝えたいこととは?


 そんな熱い気持ちを熱弁してくれたドウェインが主演を務める映画『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』は、4月6日に全国ロードショー。

画像: 映画『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』新予告 www.youtube.com

映画『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』新予告

www.youtube.com

『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』
2018年4月6日(金) 日本公開
監督:ジェイク・カスダン
出演:ドウェイン・ジョンソン、ジャック・ブラック、ケヴィン・ハート、カレン・ギラン、ニック・ジョナスほか

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