平昌パラリンピックに出場したブレンナ・ハッカビーが、米人気雑誌Sports Illustrated(スポーツ・イラストレイテッド)に登場し、水着姿を披露した。

 雑誌Sports Illustratedは男性に人気のスポーツ誌で、年に1度の水着号でモデルとして登場することはモデルの登竜門ともされ、過去にはモデルのジジ・ハディッドやアシュリー・グラハムなど、  数々の有名モデルたちが登場している。そんな有名雑誌に、平昌パラリンピックでスノーボードクロスという種目で金メダルに輝いたブレンナ・ハッカビーが登場した。

 現在22歳で、義足のスノーボード選手であるブレンナ。彼女は14歳のときにガンであることを医師から宣告された。その診断を受けてブレンナは化学療法をはじめたが、右足にできた腫瘍はゴルフボールほどの大きさからソフトボールほどの大きさまで大きくなり、生きるために右脚を切断するという大きな決断に至ったと米メディアNBCに語った。

 そして15歳のとき、リハビリのために招待されたスキートリップでスノーボードを学び、それ以来スノーボードを本格的にスタート。そして、2015年には初めてワールドチャンピオンの称号を手にした。

 そんなブレンナはSports Illustratedのインタビューで、「私はいつも自分の体に満足できなかったの。10代のころは、毎回ショーツ付のスイムスーツを着ていたわ。義足を外して人前に出るなんてめったにしなかった。多くの人が私のことをどう思うか恐れていたの」と、当時を振り返った。

 しかし、その考えはある時をきっかけに一変したそう。それは出産という経験。ブレンナは「子供を生み、様々な経験を通し、体がただの道具ではないということに気付いたの。この経験が、自分の体を愛していることに気づかせてくれた」と語った。

 過去にはショーツつきのスイムスーツを着ていたというブレンナは、今回義足を付けてビキニ姿で雑誌に登場したことについて、「私は、女性たちがこの写真を見てパワーを感じてくれたらと思っているわ」とコメント。最近は、他人の体形にあれこれと文句を言うボディ・シェイミングが問題となっているけれど、ブレンナは今回の写真を通して、自分の体を受け入れて愛することの大切さを発信した。

 ちなみにパラリンピックの選手をグラビアに起用するのは、Sports Illustratedの長い歴史上はじめて。そんななかブレンナが金メダルを獲得し、Sports Illustratedはインスタグラムで「ブレンナ・ハッカビーは正式にパラリンピックの金メダリスト!おめでとう、ベイビー!世界の反対側から愛を送ります」と祝福を贈った。

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