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暴力に音楽で立ち向かう 銃乱射事件・黒人殺害事件をめぐる8つのプロテストソング

2016-11-17- 17:00

 同性愛者に対する銃乱射や、警察による黒人の射殺など、銃による犯罪が多発しているアメリカで、トップ・アーティストたちのプロテスト(抗議)ソングのリリースが続いている。

 音楽を通して「暴力より愛を」というメッセージを発信しているプロテストソング8曲をご紹介します。

 

ジェイZ「スピリチュアル」

「俺は毒じゃない/ありふれた近所の男の子だ/絶望して両手を上に上げた/撃たないで/俺は役に立ちたいだけなんだ」

 7月に入ってから立て続けに警察による理不尽な黒人殺害事件が発生したのを受けて、ラッパーのジェイZが公開したプロテストソング。元々、別の黒人殺害事件を受けて2014年にリリースする予定だったが、結果的にリリース時期がずれても強いメッセージを持つ曲となってしまった。

 

ア・ソング・フォー・オーランド「ハンズ」

「誰を愛するかなんて関係ない/一番大切なのはあなたの愛/ニュースに映し出される憎しみをずっと見ている/教えて、少しの変化を願うことって間違ってる?」

 LGBTの人々を中心に49人が犠牲になり51人が負傷したフロリダ銃乱射事件を受けて、多くのトップ・アーティストたちが結集してリリースしたチャリティーソング。参加アーティストは、ブリトニー・スピアーズ、ジェイソン・デルーロ、セレーナ・ゴメス、ホールジー、イマジン・ドラゴンズ、フアネス、アダム・ランバート、メアリー・ランバート、ジェニファー・ロペス、ピンク、タイラー・グレン、タイ・ハーンドン、ムネク、メアリー・J・ブライジ、グウェン・ステファニー、ネイト・ロス、ルポール、トロイ・シヴァン、プリンス・ロイス、ケイシー・ムスグラヴェス、アレックス・ニューウェル、ジャシー・スモレット、ミーガン・トレイナー、トランス・コーラス・オブ・ロサンゼルス。

 

ヴィクトリア・モネ「ベター・デイズ(feat. アリアナ・グランデ)」

「どうしたら暴力を、痛みを、憎悪を、殺人を止められるの?/私たちはみんな同じ人間で それは確かなこと/1つになりましょう/私たちにはそうする価値がある」

 ルイジアナ州とミネソタ州で起こった黒人殺害事件にショックを受けた人気シンガーのアリアナが、黒人女性シンガーのヴィクトリア・モネとのコラボ曲を発表。「人々が争うことのない、より平和な世界に」という想いが込めている。Soundcloudページから無料ダウンロードが可能。

 

ジェニファー・ロペス&リン・マニュエル・ミランダ「ラヴ・メイクス・ザ・ワールド・ゴー・ラウンド」

「私たちを憎み、脅えさせる人たちも/私たちを抑えつけることはできない/何故なら私たちの心臓が美しい音を奏でているから/もし彼らが私たちを否定したり、黙らせようとしたりするなら/私たちは『NO』と言う/そうよ、彼らに伝えるわ」

アメリカ史上最悪の銃乱射事件となったフロリダ銃乱射事件を受け、ジェニファーが大ヒット・ブロードウェイ・ミュージカル「ハミルトン」に主演するリン・マニュエルとコラボしたチャリティーソング。

 

ミゲル「ハウ・メニー」

「いくつの黒人の命が/いくつの心臓の音が止まれば/いくつの黒人の命が奪われば/変化を起こせるんだろう?」

 アリアナと同じくルイジアナ州とミネソタ州で起こった黒人殺害事件に胸を痛めたR&Bシンガーのミゲルは、その想いを綴った歌を一気に書き上げてレコーディング。Soundcloudページでレコーディングされたばかりのラフ・バージョンを聴くことができる。

 

メリッサ・エスレッジ「パルス」

「再びうつむいて泣いているわ/なぜ彼らが死んでしまったのか、その理由を見つけられない/きっと風の中に答えを見つけるわ/誰もが脈打つ心臓を持っているって」

 レズビアンであることをカミングアウトしている女性アーティストのメリッサは、フロリダ銃乱射事件が起こったナイトクラブの名前「パルス」をタイトルにしたプロテストソングを公開している。

 

クリスティーナ・アギレラ「チェンジ」

「愛する対象や肌の色/生まれた場所は住んでいる場所/そんなことで、あなたに対する扱いが決まるべきじゃないわ/だってみんな同じように息をしているのだから」

 フロリダ銃乱射事件に心を痛めたクリスティーナが、犠牲者に捧げたチャリティーソング。変化と寛容を訴えるハートフルなバラードで、曲の売り上げは犠牲者とその家族のサポートのために寄付されている。

 

ジャネル・モネイ&ワンダーランド「ヘル・ユー・トーンバウト」

「エリック・ガーナー/彼の名前を言って/トレイボン・マーティン/彼の名前を言って」

 こちらは個性派R&Bシンガーのジャネル・モネイが、自身のレーベルに所属するアーティストとともに2015年8月にリリース。警察によって不当に命を奪われた黒人の犠牲者たちの名前が曲の中で繰り返されるパワフルなプロテストソング。

 

 ここまで多くのトップアーティストが、同じ時期に同じ問題に対するプロテストソングをリリースするのは近年初めて。

 社会が抱える問題について真剣に話し合わなくてはいけないということを、音楽界からも訴えている。

Text: フロントロウ編集部(FRONTROW)/Emi Namihi Photo: ニュースコム

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