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進路に悩み渡米してビヨンセのダンサーになった島津藍さんにインタビュー

2016-9-22- 8:00

 母親の「海外行ってみれば?」という言葉をきっかけに渡米し、ビヨンセやマドンナのバックダンサーを務めるまでになった、日本人ダンサーの島津藍さん

 世界を舞台に活躍する島津さんがフロントロウ編集部のインタビューに答え、渡米のきっかけ、ダンサー業界の舞台裏、トップアーティストとの逸話など、海外からリアルな言葉を語ってくれた。

 世界を目指す人必見な、2部編成のロングインタビューのパート1。

Ai Shimatsu 島津藍 ビヨンセ バックダンサー フォーメーションツアー Formation Tour 2016

 

-日本を離れてからトップアーティストのバックダンサーになるまでの経緯を教えてください。

 

 高校を卒業し、日本で行きたい大学などが見つからず母の「それなら海外に行ってみれば?」の一言で19歳のときにNYへ留学しました。それから2年間NYにあるダンススクールで様々なジャンルのダンストレーニングを積み、2009年にアーティストビザを取得。それからオーディションを受け始めたけれど、最初から簡単に受かるはずもなく、その後もダンススクールに通いつつ、オーディションを受ける日々が続きました。

 私にとって初めてのツアー経験は、ビヨンセ。ビヨンセほど大きなオーディションを受けたのは、2011年が初めてでした。オーディションに行くと「女性ダンサーは1人しか探していない」と宣告され、このオーディションがダメならLAへ行こうと考えていました。

 結局オーディションから2週間経っても何の連絡もなく縁がなかったと思いLAへ経ち、着いた日にビヨンセのプロモーションツアーに合格との連絡がありました。

 

 

-海外で活動するうえで最も苦労した点はなんでしょうか?また、その経験を通して後輩にはどんなアドバイスをしますか?

 

 最も苦労したことはやはり、コミュニケーション。NYでは、1年間語学学校に通っていたけれど、それだけでは上達せず、英語ですらすら会話ができるようになったのは、アメリカでプロダンサーとして働き始めて数年後でした。

 私の場合は相手の言っていることを1回で聞き取れなかったし、上手に喋れなかったので、シャイになって黙っていることが多々ありました。でも、この経験を通して、英語は話せば話すほど上達するので、恥ずかしくて黙ったり、日本人ばかりと話したりするのではなく、自分から積極的に話をすることが大切だとアドバイスしたいです。上手く話せなくても相手が良い人ならきっと助けてくれるから。

 

 

-バックダンサーの仕事はどのような形で手に入れるのでしょうか?

 

 仕事によって異なりますが、大体はオーディションです。オーディションでも、誰でも参加できるものと選ばれし人しか参加できないオーディションがあります。アメリカで活動しているダンサーはエージェントに入っていて、そこからオーディションの情報をもらいます。もちろんアーティストの振付師から直々にオファーが来る場合もあります。私は、プリンスやマドンナ、そして今回のビヨンセのツアーは振付師から直々にオファーをいただきました。

Ai Shimatsu 島津藍 ビヨンセ バックダンサー フォーメーションツアー Formation Tour 2016 マドンナ Madonna ダンサー

 

 -多くの方のバックダンサーをされていますが、もっとも印象に残っているアーティストとのエピソードはありますか?

 

 1つに絞るのはなかなか難しいですが、強いて言えばショー以外でも交流があったファレル・ウイリアムスとはいくつか忘れられないエピソードがあります。ファレルは、本当に謙虚でその上ダンサーのことをとてもリスペクトするアーティストです。

 ファレルはオフの日でも私たちをレコーディングスタジオに招いてくれて、よく彼の新曲を聞かせてくれました。

 なかでも一番忘れられないファレルとの思い出が、彼とのヨーロッパツアーがすでにスケジュールに入っていた時にマドンナのダンサーをする依頼があった時のことです。マドンナのダンサーになるのが夢の1つだった私はオファーを断ることができず、ファレルとのヨーロッパツアーを断念せざるおえなくなりました。

 そんな時でもファレルは怒らず、「それがあなたの夢ならしょうがない」と声をかけてくれ、マドンナのツアーに行くことを応援してくれました。この時のことは、いつまでも忘れないし、彼は私がとても尊敬するアーティストです。

Ai Shimatsu 島津藍 ビヨンセ バックダンサー フォーメーションツアー Formation Tour 2016 ファレル・ウィリアムス Pharrell Williams ダンサー

 

 

-公演ごとに反省会などはありますか?また反省会の場ではどのようなことが話し合われますか?

 これも仕事によって異なります。アメリカでは反省会と言うものはあまり無く、「ノート」と言われるショーやリハーサルの問題点、直す点を振付師から伝えられる事の方が多いです。そのため、TVでのパフォーマンスなど本番1回で終わる場合、ノートはありません。振付師、ダンスキャプテンが一緒にツアーに周っている場合は本番後または本番前に「ノート」がある事があります。ちなみにマドンナのツアーではこの「ノート」は毎回ショーの前に行われました。

 

 

 インタビューのパート2では、バックダンサーとしての幸せ、すごいと思ったアーティストなどについて語ってくれています。パート2はこちらからチェックして

 

Text: フロントロウ編集部(FRONTROW)/ Sayaka Shichikawa Photo: Beyonce.com、Instagram/ Ai Shimatsu

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