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ロック史上最も厄介で刺激的な共演作が50周年――『ボンゴ・フューリー』ボックスで蘇るザッパ流ライブの真髄

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ロック史上最も厄介で刺激的な共演作が50周年――『ボンゴ・フューリー』ボックスで蘇るザッパ流ライブの真髄
Photo by Sam Emerson

フランク・ザッパとキャプテン・ビーフハート。この二人の関係は友情であり、対立であり、創作における危険な緊張関係そのものだった。その結晶とも言える作品が、1975年に発表された『ボンゴ・フューリー』である。ロック、ブルース、アヴァンギャルド、演劇性が混然一体となったこのアルバムは、当時から問題作として語られてきたが、発売から50年を迎えた今、その全貌を改めて突きつけるボックス・セットが登場する。

今回発売される50周年記念ボックスは、5CDとブルーレイ・オーディオを収めた文字通りの大作だ。注目すべきは、収録音源の8割以上が未発表という点である。単なる記念盤ではなく、『ボンゴ・フューリー』という作品がどのように形作られ、どんな現場の熱量の中で鳴っていたのかを体感させるアーカイブとして位置づけられている。

中心に据えられているのは、アルバムの核となったテキサス州オースティンのアルマジロ・ヘッドクォーターズでの2公演だ。1975年5月20日と21日のステージを完全収録し、ザッパのギター、ビーフハートの野獣のようなヴォーカルとハーモニカ、ジョージ・デュークの鍵盤、テリー・ボジオの異常な精度を誇るドラムが、生々しい緊張感とともに記録されている。制御不能になりかけた即興と、恐ろしいほど計算された構築美が同時に存在する瞬間が、ここにはある。

ブルーレイには最新技術によるミックスが収録され、ドルビーアトモスや5.1chサラウンド、ハイレゾ音源でザッパ流ライブを浴びるように体験できる。さらにザッパ本人による特別ミックスまで収められている点は、ファンにとって見逃せない。これは単なる音質向上ではなく、ザッパが思い描いた音像に、50年越しで近づく試みとも言える。

『ボンゴ・フューリー』は、聴きやすい名盤ではない。しかし、ロックがどこまで厄介で、どこまで自由でいられるのかを問い続ける作品であることは間違いない。50年後の今、このボックス・セットによって、その価値は再び鮮明になる。

【発売詳細】

『ボンゴ・フューリー』50周年記念

5CD+ブルーレイ・スーパー・デラックス・エディション

UICY-80696 価格:11,000円税込

生産限定

<日本盤のみ>

日本盤のみ英文ライナーの完訳/歌詞・対訳付

SHM-CD仕様

<曲目>

Disc One

▼ ボンゴ・フューリー(狂気のボンゴ)〜ジ・アルバム

1. デブラ・カダブラ

2. キャロライナ・ハードコア・エクスタシー(その珍腐で強烈なるポルノチック・エクスタシー)

3. サム・ウィズ・ザ・ショウイング・スカルプ・フラット・トップ(角刈りのサム)

4. プーフターズ・フロス・ワイオミング・プランズ・アヘッド(ワイオミングの町の200年祭)

5. 200イヤーズ・オールド(200才のウェイトレス)

6. クカモンガ

7. アドヴァンス・ロマンス

8. マン・ウィズ・ザ・ウーマン・ヘッド(ハリウッドのオカマ野郎)

9. マフィン・マン

▼ ボーナス・フューリー

10. キャロライナ・ハードコア・エクスタシー(その珍腐で強烈なるポルノチック・エクスタシー)[ロング・ヴァージョン]

11. マン・ウィズ・ザ・ウーマン・ヘッド(ハリウッドのオカマ野郎)[アイソレイテッド・ヴォーカル]

12. マフィン・マン/ア・リトル・グリーン・ロゼッタ(オルタネイト・テイク)

13. 200イヤーズ・オールド(200才のウェイトレス)[ロング・ヴァージョン]

14. ボーン・トゥ・サック(ヴォーカル・セッション・スヌープ)

15. ボーン・トゥ・サック

Disc Two

▼ アルマジロ・ワールド・ヘッドクォーターズ(テキサス州オースティン)/1975年5月20日

1. 75/5/20 ショー・スタート

2. “プット・ア・シャート・オン・マン”

3. アポストロフィ (‘)

4. スティンク・フット(くさい足)

5. アイム・ノット・サティスファイド(満たされない日々)

6. デブラ・カダブラ

7. キャロライナ・ハードコア・エクスタシー(その珍腐で強烈なるポルノチック・エクスタシー)

8. ザ・ヴェルヴェット・サンライズ

9. パウンド・フォー・ア・ブラウン パート1

10. パウンド・フォー・ア・ブラウン パート2

11. スリーピング・イン・ア・ジャー

Disc Three

▼ 1975年5月20日(コンティニュード)

1. “エンジョイ・ザ・スティームバス”

2. ザ・トーチャー・ネヴァー・ストップス(拷問は限りなく)[オリジナル・ヴァージョン]

3. カマリロ・ブリロ

4. マフィン・マン

5. アドヴァンス・ロマンス

6. モンタナ

7. デュークス・シングス

8. サム・ウィズ・ザ・ショウイング・スカルプ・フラット・トップ(角刈りのサム)

9. プーフターズ・フロス・ワイオミング・プランズ・アヘッド(ワイオミングの町の200年祭)

10. エキドナズ・アーフ(オブ・ユー)/テリーズ・ソロ

11. ジ・アンペグ・ミニ・モーグ・コントローラー・ギター・エクスペリメント

12. ウィリー・ザ・ピンプ

Disc Four

▼ アルマジロ・ワールド・ヘッドクォーターズ(テキサス州オースティン)/1975年5月21日

1. “グッド・イヴニング、レディース・アンド・ジェントルメン”

2. アポストロフィ (‘)

3. スティンク・フット(くさい足)

4. アイム・ノット・サティスファイド(満たされない日々)

5. デブラ・カダブラ

6. キャロライナ・ハードコア・エクスタシー(その珍腐で強烈なるポルノチック・エクスタシー)

7. ザ・ヴェルヴェット・サンライズ

8. パウンド・フォー・ア・ブラウン パート1

9. “ウィーヴ・ハド・ア・ボム・スレット”

10. パウンド・フォー・ア・ブラウン パート2

Disc Five

▼ 1975年5月21日(コンティニュード)

1. アドヴァンス・ロマンス

2. フロレンティン・ポーゲン

3. モンタナ

4. カマリロ・ブリロ

5. マフィン・マン

6. ウィリー・ザ・ピンプ

▼ アフタヌーン・リハーサル/ブリッジズ・オーディトリアム(カリフォルニア州クレアモント、ポモナ・カレッジ)/1975年4月10日

7. クレアモント・リハーサル

8. プーフターズ・フロス・ワイオミング・プランズ・アヘッド(ワイオミングの町の200年祭)

9. ポーチュギーズ・ルーナー・ランディング

Disc Six

▼ ボンゴ・フューリー(狂気のボンゴ)〜ジ・アルバム

1. デブラ・カダブラ

2. キャロライナ・ハードコア・エクスタシー(その珍腐で強烈なるポルノチック・エクスタシー)

3. サム・ウィズ・ザ・ショウイング・スカルプ・フラット・トップ(角刈りのサム)

4. プーフターズ・フロス・ワイオミング・プランズ・アヘッド(ワイオミングの町の200年祭)

5. 200イヤーズ・オールド(200才のウェイトレス)

6. クカモンガ

7. アドヴァンス・ロマンス

8. マン・ウィズ・ザ・ウーマン・ヘッド(ハリウッドのオカマ野郎)

9. マフィン・マン

▼ ボーナス・オーディオ

10. ザ・トーチャー・ネヴァー・ストップス(拷問は限りなく)[オリジナル・ヴァージョン]

▼ 1993 UMRK 6チャンネル・ミックス

11. デブラ・カダブラ

12. プーフターズ・フロス・ワイオミング・プランズ・アヘッド(ワイオミングの町の200年祭)

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