リンジー・バッキンガムを長年ストーキングしてきた犯人が「逮捕」その経緯とは


元フリートウッド・マック(Fleetwood Mac)のギタリスト、リンジー・バッキンガムが長年受けてきたストーキング被害が、ついに大きく動いた。バッキンガムを執拗に狙っていたミシェル・ディック容疑者が逮捕され、7つの刑事罪状で起訴されたことが明らかになった。
逮捕の決め手となった直近の事件
今回の逮捕のきっかけとなったのは、2026年3月25日にサンタモニカで起きた事件。とある予約先の建物へ向かっていた際にバッキンガムを容疑者が待ち伏せし、正体不明の液体を投げつけた。バッキンガムに怪我はなかったものの、この出来事が当局による対応を決定づけた。
さらにその前の3月19日には、容疑者が車両を使ってバッキンガムを襲撃しようとし、彼の所有するメルセデス・ベンツ S450を損壊させた。今回の告訴状には、ストーキング2件、脅迫2件、殺傷能力のある武器による暴行、器物損壊、暴行が含まれており、裁判所は逮捕状を発付し、保釈金を30万ドルに設定した。
被害は2021年から続いていた
資料によると、嫌がらせは2021年から始まっていた。容疑者はバッキンガムの妻クリステンの携帯番号を入手し、1日に数十回の電話をかけていたという。残されたメッセージには、自身がバッキンガムの子どもであるという主張や、家族への殺害予告、さらに金銭要求まで含まれていた。バッキンガムは容疑者との面識を一切否定している。
2024年には行動がさらにエスカレート。9月にはバッキンガムの自宅の郵便受けに、容疑者自身とバッキンガムの顔を並べた写真コラージュが貼られた。11月3日には、「バッキンガムの息子が家の中で自殺を図ろうとしている」「銃声が聞こえた」と虚偽の911通報、いわゆるスワッティング事件も発生。約12名の警察官がバッキンガムの自宅を包囲し、バッキンガムは約20分にわたり屋外で手錠をかけられる事態となった。
保護命令があっても止まらなかった
こうした経緯を受け、2024年12月20日には、バッキンガム本人だけでなく、妻や息子、自宅や車両から100ヤード以内に近づくことを禁じる5年間の保護命令が発令された。だが、今回の事件は、その命令が無視されたうえで起きたものだった。
バッキンガムは裁判所提出書面の中で、「彼女の行動が、私や家族にとって肉体的に危険なものにエスカレートすることを恐れている」と記している。スワッティング事件についても、寒さの中で手錠をかけられ、家宅捜索の間に震えと恐怖を感じたと振り返った。
活動再開の中で浮上した深刻な安全問題
バッキンガムは2018年にフリートウッド・マックから離脱、ワールドツアーの時期を巡る対立からバンドを解雇された。その後同年12月に和解に至っている。
再始動の気配が見えるなかでも、長年続くストーキング被害は終わっていなかった。今回の逮捕で一区切りとなるのか。それとも、まずは安全確保が最優先となるのか。注目は、今後の司法判断とバッキンガム側の安心がどこまで取り戻されるかに集まっている。













