メゾン マルジェラのパリコレ、モデルの口元に“四針ステッチ”


メゾン マルジェラの最新ショーは、口元の“四針”と子どもオーケストラ。カイリー・ジェンナーも駆けつけた、話題のパリコレ。(フロントロウ編集部)
紙のドレスと口元の“四針”が話題に。メゾン マルジェラが見せた異色のパリコレ。
パリ・ファッションウィークで発表されたメゾン マルジェラの2026年春夏コレクションが話題になっている。ショーのフロントロウにはキム・カーダシアンやカイリー・ジェンナーなどのセレブが来場。カイリーはメゾン マルジェラのデザインによる、紙で作られた白いドレスを着て現れ、SNSでも大きな注目を集めた。
今回のコレクションを手がけたのは、ベルギー出身のグレン・マーティンス。これまでディーゼルやY/Projectで活躍してきた彼が、2025年にマルジェラのクリエイティブ・ディレクターに就任した。今回のショーは彼にとって初のプレタポルテ(既製服)コレクションとなる。
そして、最も話題になったのが、モデルたちの口元だった。モデルたちはマルジェラのアイコニックな刺繍を金属製のマウスピースで表現。

1990年のパリコレをオマージュ
また、モデルと同じように注目を浴びたのは、子どもたちによる61人編成のオーケストラだった。子どもたちはマルジェラのオーバーサイズのタキシードを着用し、ファッションショーのBGMを担当。ショーの独特な世界観を印象づけた。
その子供たちによる演奏は、過去のファッションショーへのオマージュだと言われている。英Dazedによると、過去にマルジェラはパリの公園でファッションショーを開催したことがあったという。1990年に近所の子供たちと一緒にファッションショーを開き、子供たちが遊ぶ中モデルがランウェイを歩いたのだとか。
ユニークな招待状
また、招待状も話題になった。ゲストに届けられたのは紙のカードではなく、リコーダーとメトロノーム。今回のファッションショーの演出へのヒントとなっていたようだ。
個性と新しい表現が融合した今回のコレクション。グレン・マーティンスによる新時代のメゾン マルジェラに、ファッション業界の注目が集まっている。















