ロックンロールが、再び“抵抗”の旗を掲げる。
ブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンドが、今春「Land of Hope and Dreams」アメリカン・ツアーを行なうことを発表した。3月31日ミネアポリス開幕、5月27日ワシントンD.C.終幕。全20公演、ほぼすべてがアリーナというスケールだ。
ツアー・タイトルは、希望と夢の国をうたう名曲から取られている。だがその響きは甘くない。ポスターには「NO KINGS」の文字。いまのアメリカ政治への痛烈なメッセージが刻まれている。
スプリングスティーンは近年、音楽と政治の距離をあえて縮めてきた。ミネアポリスでのICE銃撃事件を受けて発表した「Street of Minneapolis」は、怒りを包み隠さず表現した楽曲であり、デジタル・ソング・セールス・チャートで初登場1位を獲得。先日はラジオ・エディットもリリースされ、その波紋は広がり続けている。
さらに、ミネアポリスのファースト・アベニューで開催された連帯コンサートではトム・モレロと共演。アコースティックで鳴らされた歌声は、巨大なアリーナよりもむしろ鋭く突き刺さった。
映画監督ロバート・グリーンウォルドによる新作映像『Born in the U.S.A.』では、ICEによる“襲撃”の実例とともに、スプリングスティーンの過去と現在のパフォーマンスが交錯する。1980年代の叫びが、いま再び現実に呼応している構図だ。
それでも彼は“分断”を煽ることはしない。声明では「立場や信条に関係なく、誰でも歓迎する」と呼びかけた。Eストリート・ネイションは排他的な集団ではなく、音楽を媒介にした自由な共同体であると強調する。
ヨーロッパで70万人以上を動員した熱狂を経て、アメリカへ戻るボス。
それは単なる凱旋ではない。
祝福と抵抗を同時に鳴らす、ロックンロールによる“新しい春”の狼煙である。

<ツアー・スケジュール>
BRUCE SPRINGSTEEN AND THE E STREET BAND
LAND OF HOPE AND DREAMS AMERICAN TOUR
03-31 Minneapolis, MN – Target Center
04-03 Portland, OR – Moda Center
04-07 Inglewood, CA – Kia Forum
04-09 Inglewood, CA – Kia Forum
04-13 San Francisco, CA – Chase Center
04-16 Phoenix, AZ – Mortgage Matchup Center
04-20 Newark, NJ – Prudential Center
04-23 Sunrise, FL – Amerant Bank Arena
04-26 Austin, TX – Moody Center
04-29 Chicago, IL – United Center
05-02 Atlanta, GA – State Farm Arena
05-05 Belmont Park, NY – UBS Arena
05-08 Philadelphia, PA – Xfinity Mobile Arena
05-11 New York, NY – Madison Square Garden
05-14 Brooklyn, NY – Barclays Center
05-16 New York, NY – Madison Square Garden
05-19 Pittsburgh, PA – PPG Paints Arena
05-22 Cleveland, OH – Rocket Arena
05-24 Boston, MA – TD Garden
05-27 Washington, D.C. – Nationals Park

「Streets of Minneapolis/ストリーツ・オブ・ミネアポリス」
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